インターハイ神奈川県予選
八強決戦
――当日
湘北高校、会場入り。
ギン!
宮城 「ついに来たぜ」
ギン!
桜木 「天才、見参」
ギン!
流川 「勝つ」
3人を先頭に三学年合計24人の選手が並ぶ。
そして2人のマネージャーと監督。
湘北高校としては、例年にない大所帯だ
安西 「さあ、行きますよ」
「オウ!!!!!!!!!」
体育館の入り口には看板が立っている。
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本日の試合
全国高等学校総合体育大会
バスケットボール神奈川県予選
10:00~ Dブロック決勝
翔陽高校 × 日の出西高校
12:00~ Cブロック決勝
陵南高校 × 三浦台高校
14:00~ Bブロック決勝
湘北高校 × 津久武高校
16:00~ Aブロック決勝
海南大附属高校 × 緑風高校
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この日は、決勝リーグ進出チームを決める4試合が
同じ会場で一気に開催される。
四強そろい踏みとあり、観客も多い。
ザワザワ…
「あ、湘北だ…!!」
「ホントだ。去年山王を破った湘北」
「あの赤頭が桜木か…」
周囲の人間が湘北を眺める。昨年の選抜同様、注目度は高い。
彼らは、追われる立場のチームなのだ。
桜木はその風貌も手伝い、一際目立っている。
桜木 「フッフッフ、今日はこの天才のプレーをとくと目に焼き付けるがいい」
天崎 (ドキドキ…)
荒石 (4時間近くもやることねーのかよ……)
観客席に陣取る湘北バスケ部。
宮城 「さてと、まずはライバルチームのチェックだぞ」
安田 「最初が翔陽、次が陵南か。よく見ておかないと」
流川 「くあ…」
桑田 (あ、寝そう…)
第一試合
翔陽 × 日の出西
「来たあああーーーーーーーー!!!!!!」
「翔陽!!!」 「翔陽だああ!!」
「脱・藤真体制の一年目!! 今年はどんなチームだ!!?」
桜木 「お。意外と人気がある」
宮城 「去年は190オーバーを4枚そろえた大型チーム。今年はどうだ?」
4番を背負うのはPGの伊藤。
周囲には、180cm台の選手と190cm台の選手が2人ずつ。
彩子 「去年ほど大きくはないけど、バランスのとれた布陣みたいですね」
安西 「サイズ的にはウチとよく似ているかもしれない」
宮城 (さあ、プレースタイルは?)
別ブロック観客席。
陵南高校が観戦している。
ビデオを回す彦一。
「今年の翔陽は、中外織り交ぜてチーム全体で攻めるチーム。
練習試合では、スタメン全員が二桁得点を記録しているそうです」
越野 「なるほど」
(堅実なチームか。ちょっとやりにくいかもな)
そして、仙道の顔を見る。 (仙道、今日はちゃんと見とけよ)
仙道 「くあ…」
植草 (あ、寝そう…)
そして、試合は……
ザシュ!!
「おおおおーーーー!!! 決まったああ!!!」
「伊藤のスリー!!!」
バス!!
「今度はゴール下で来た!!!」
バス!!
「お次は速攻だ!! 攻撃のバリエーションが多い!!」
1stクォーター 8分
翔陽 18
日西 6
「翔陽強い!!!」
「今年もやはり強い!!!」
宮城 「去年の高さのバスケから少し戦術が変わってるな」
安田 「派手さはないけど、逆にミスもない。手堅いチームだ」
宮城、眉間にシワ。 「こういうのが一番やりにくいんだよな…」
(ムラがないというか。ウチと真逆のチームだ)
天崎、野茂らは、一年生選手に目を向ける。
天崎 「いま決めたの浦田中の阿部だ。すごいな、翔陽でスタメン」
野茂 「ベンチでアップしてるのは東中の今野だな。出番あるかも」
横目で見る桜木。
(ぬ…。“知ってる”雰囲気の会話……)
荒石、ニヤリ。 「なんだ? 羨ましいのか?」
桜木 「だ…、誰がっ…!!」
与田 (相変わらず分かりやすい人だ)
さらに別ブロック。
王者・海南も、第一試合から戦況を見つめる。
清田 「去年とはちょっと違うみたいッスね。速いプレーも多い」
神 「バリエーションは去年以上かもしれないな。さすがだ」
高頭 「全員が点を獲ってくる。的を絞れんな」
ライバル三校が揃って同じ感想を抱いた。
堅実なチームプレイ。全員攻撃。
「やりにくいチーム」であると。
―――数分後
『ビビーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!』
『前半終了!!!!』
翔陽、前半で3人が二桁得点を記録し、ハーフタイムに入る。
前半終了
翔陽 47
日西 21
宮城 「こりゃ決まったな。決勝リーグの1つ目は翔陽だ」
角田 「弱点らしい弱点は見当たらなかった…」
潮崎 「やっぱり今年も翔陽は強そうだ」
そして、ハーフタイム。
陵南&三浦台の練習が始まる。
仙道 「さあ、いこーか」
陵南、練習開始。
瞬間、会場は大歓声。
「オオオオーーーーーーーー!!!!!!!」
「来たあああ!!! 陵南!!!!」
「仙道ーーーーー!!!!!!」
三浦台はしかめっ面でその様子を眺める。
城 「なんだ、この歓声は……」
平山 「アウェイ決定だな……」
陵南、ランニングシュート。
「ソーーーー エイ!!」 「オウ!!」「エイ!!」
ドガアア!!!!
一本目、仙道がダンクを決める。
「おおおおおおおおおーーーー!!!!!!」
「出た!!!! いきなり仙道!!!」
彦一 「おお! 珍しく練習から元気…!!」
越野 「気合が入っているのかもしれない…!! 珍しく」
田岡、ニコリ。 (フッ…、珍しく朝から動いてるな)
桜木 「チッ、今する必要あるのか?」
清田 「目立ちたがり屋め…!!」
流川 「にゃろう…」
桑田 (あ、起きた)
さらに
ドガアアアア!!!
二本目、福田のダンク。
「おおおおーーーーーー!!!!! 連続!!!」
「なんだ、なんだ!!?」
「なんか陵南がスゲエぞ!!!」
桜木 「フク助…!!!」
清田 「クソ! これじゃ俺がやっても、もう沸かねえじゃねえか…」
そして
「行け」
不敵な笑みを浮かべ、越野がボールをトス。
長身選手が走りこむ。
天崎 「あ!!!」
野茂 「アイツは…!」
ドガアアアア!!!!
三本連続ダンク炸裂。
「うおおおおおおーーーーーーー!!!!!!」
「またもやダンク!! 陵南、どうした!!?」
「練習からスゲーーー!!!」
桜木 「ほう?」
清田 「またかよ、チクショー!! 誰だ、アイツは!!!」
天崎 「高松だ」
野茂 「大伊田中のセンター」
与田 「アイツ、陵南だったんだ」
桜木 (ぬ…。再び“知ってる”空気…!)
宮城 「知ってるのか? お前ら」
うなずく天崎。 「ハイ。アイツ、強いですよ」
身を乗り出す野茂。 「中学のときよりデカくなってる。190あるぞ、あれ」
宮城 「なるほどね。こりゃ今年も楽じゃねえわ」
ハーフ練習のランニングシュートで、早くも観衆の度肝を抜いた陵南。
田岡 「今年こそ陵南の年だ」
間もなく、新生・陵南がベールを脱ぐ。
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湘北編
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引用「Kの部屋」