[ 2011年10月03日 ]

#289(湘北編)……ニューパワー

湘北 31
三浦 8

湘北、落ち着きを取り戻し、三浦台を圧倒。


ベンチの宮城が手を叩く。

「よしよし、いいぞ! その調子だ!!」


安西 「フム。これなら、まだまだ新しい選手が出られそうだ」


ピク!

ベンチメンバー、ウォーミングアップに拍車がかかる。
もはや準備万端、いつでもコートに立てる状態だ。

桑田 (チャンスだ! 試合に出られる!)

石井 (先輩にも1年にも負けてられない!)

佐々岡 (とりあえず目立ちたい…!)




バッシイ!!!

天崎 「しゃあ!!!」


彦一 「おお!また天崎君のスティール!! あのディフェンスは本物やで!」

彩子 「ス、スゴいわね、ホントに……」


「流川さん、速攻!!」 天崎、前方へボールを放る。


バス!!!

天崎のパスから流川のワンマン速攻が決まり、湘北がさらに突き放した。


「よし!」 天崎、ガッツポーズ。


その時、

ディフェンスに戻ってきた流川が、コブシを突き出してきた。

「ナイスパス」


天崎 「……!!!」

(る、流川さん…!!!)


ガッ!

コブシをぶつける天崎。 「ナイス速攻っす!」

(やった…!! やった!!!)



さらに…


ダム!!!

流川のカットイン。

キュキュ!!

三浦台ディフェンスがいっせいに取り囲む。


ビッ!

流川、外にボールをさばく。


ボールは天崎へ。

(流川さんのパス、決める!)

ノーマークでスリーポイントシュート。



ザシュ!!!


天崎 「よっしゃーーーー!!!!!」



彩子 「おおお!! ナイッシュー!! 天崎!」

晴子 「スゴーーーーイ! 天崎君!!」

宮城、ニヤリ。

「高校初の実戦で、一本目から外を決めてきたか。いい度胸してるぜ」

彩子、ニコリ。

「3年になって最初の実戦で、ケンカ始めたキャプテンよりしっかりしてるわね」


ギクゥゥ!

宮城 「アヤちゃん……」


彩子、ギロリ。 「次からは頼むわよ、キャプテン」

宮城 「ハ、ハイ…!!」


ザワ…

一年 「なんという圧倒的な威圧感……」




試合はこのまま湘北ペースで進み、前半を終える。


前半終了

湘北 50
三浦 21


湘北ベンチ。

安西 「いいゲームだ。みんな確実に強くなってますよ」

(安西先生…!!) メンバー一同、表情が明るくなる。


そして、

「では、また少しメンバーを代えていきましょう」

安西が後半最初のラインナップを指示。


PG 桑田
SG 野茂
SF 与田
PF 流川
C 桜木


宮城、ニヤリ。 「お、野茂と与田か。こりゃ楽しみな面子だな」

石井・佐々岡 (ヤバイ…。アイツらのほうが先に出ちゃった…)


安西 「各自、自分の持ち味を存分に出してきてください」


「ハイ!!!!」



『ビビーーーーーーーーーーーーー!!!!』

3rdクォーター開始。


彦一 「おお! また新入生が出てきたで!」

ノートをめくる。ペンを取り出す。

カチカチカチ……!!

(背番号15、あのちょっとタレ目の大人しそうなほうが野茂君やな。
で、角刈りのゴッツい感じの選手が与田君や)




ザシュ!!!!

野茂のミドルシュートが決まる。

野茂、ガッツポーズ。 「っし!!」

宮城 「よーーーっし!! いいぞ野茂!!」


彦一のペンが走る。

「身体能力の天崎君とは対照的な技術型の選手やな。全体的にプレイが柔らかい。
シュートフォームもキレイや」



ビッ!

与田がドライブでディフェンスをひきつけ、桜木にパス。

バス!!

桜木がゴール下を決める。


桜木 「よーーーっし!ナイスゴール下!! さすが天才!!」

与田 「いや、ナイスは自分のパスです」

桜木 「……!!」


流川 (やるな)


彦一 「14番・与田隆之、オールラウンダーな上に度胸もあり、と」



宮城 「2人ともいい選手だな。間違いなく県予選の即戦力になるぜ」

彩子 「選手層が確実に厚くなってるわね!」


石井・佐々岡、不安げな表情。 「う、上手いぞ、アイツら……」

(俺たちもいいプレイを見せないと……!)



桑田 (そして、俺も!)


与田のスクリーンから、流川が外でフリーになる。

城 「11番が空いたぞ!! ヘルプ!!!」


桑田、すかさずパス。


桜木へ。


城 「なに……!!?」 (流川はオトリ…!?)


宮城、ニヤリ。 「出た。あの顔でイヤらしいパスだ」

彩子 「ホントに、顔に似合わず策士ね」


バス!!!!

桜木 「っしゃああ!!!! 天才2連発!!!」


すかさずベンチから声が飛ぶ。

宮城 「いいぞ!!桑田!! ナイスパスだ!!」

天崎 「桑田さん!! ナイスっす!!!」


桜木 「コラアア!! 決めたのは俺だあ!!!!」


与田 「いや、桑田さんのパスです」

桜木 「…!!!?」

(こ、この角刈り…!!)


宮城 「与田隆之か…、あらゆる意味で大物だな……」



3rdクォーター終了

湘北 73
三浦 38


安西、さらに交代を指示。

「石井君、佐々岡君、行きますよ」


(来た……!!!)

バチン! 頬を叩き、気合を入れる二人。

「やるぞ! やってやる……!!」


安西 「それから宮城君、流川君」


宮城、ニヤリ。 「うっし! ラスト10分、締めてくるか!」


安西 「そして、荒石君」


「………!!!!!????」


――――荒石



荒石 「ん?」


宮城 「出番だぞ、アラシ」

荒石 「はあ? こんな圧勝ゲーム、今から出てもつまんねえよ」


彩子・晴子  「……!!!?」

(ちょ、ちょっと、何言い出すのよ…)


宮城、眉間にシワ。 「あ?」


荒石、ニヤリ。 「…なんてな」


スッ

荒石、立ち上がる。

「待ちくたびれたぜ。荒石淳也、彗星のごとくデビューてか」


宮城 (フッ、ガラにもなく嬉しそうじゃねえかよ)


彩子・晴子 「ホッ……」

(全く…、ビックリさせないでよ……)



ガシッ

荒石、宮城の肩に手を置く。

「いいパス頼むぜ、リョーさんよ」


宮城 「リョ、リョーさん…!?」



荒石 「あの勝負以来、アンタと試合に出るのが楽しみだったんだ。期待を裏切るなよ?」

そして、コートに入っていく。


背中を見つめる宮城。 「ケッ、エラソーに」



コートに立つ湘北メンバー。

PG 宮城
SG 石井
SF 佐々岡
PF 流川
C 荒石


ギロリ!

荒石、さっそく三浦台メンバーを睨みつける。

三浦台メンバー (また怖そうなのが出てきた……)



荒石 「俺は売られたケンカは買う主義だからよ」


「……!!!?」


石井・佐々岡 「あ、荒石……?」

荒石、ニヤリ。 「楽しみだぜ」


石井 (マ、マズイ……。試合が壊れるぞ…?)

佐々岡 (なんでよりによって、俺が出るときに荒石がいるんだよ……)


4thクォーター、スタート。


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湘北編
目次

引用「Kの部屋」

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