
ブランドン・ロイ(Brandon Roy、1984年7月23日 - ) は、アメリカ合衆国出身のバスケットボール選手。ワシントン州シアトル出身。北米のプロバスケットボールリーグNBAのポートランド・トレイルブレイザーズに所属している。身長は198cm。体重は104kg。背番号は7番。NBA有数のシューティングガードとして活躍している。
<学生時代>
シアトルのガーフィールド高校時代からすでに優秀なバスケットボール選手だったロイは、高校卒業後すぐにNBA入りする道もあったが、ドラフトへのアーリーエントリーは見送り、大学進学の道を選択する。しかし大学進学適正試験で学力に問題があると判断されたロイは、全米大学体育協会が示す条件を満たすために4回の試験を受け、さらにレストランで時給11ドルの仕事に従事しなければならなかった。そのため高校卒業後はワシントン大学へ進学したが、バスケットの試合に参加できたのはシーズンの半分が過ぎた2002年の1月からだった。
1年目は大きく出遅れてしまったものの、2年目には先発に定着し、以降はチームの主力選手として活躍。2005年にはカンファレンストーナメントを制し、2005年、2006年と2年連続でNCAAトーナメントSweet16まで進出した。自身は最終学年となる2005-06シーズンに20.2得点5.6リバウンド4.1アシストの成績を残し、カンファレンスの最優秀選手に選ばれ、ウッデン賞、ネイスミス賞、オスカー・ロバートソントロフィー、アドルフ・ラップトロフィーの各賞レースでは最終候補まで残った。
<ポートランド・トレイルブレイザーズ>
2006年のNBAドラフトでミネソタ・ティンバーウルブズから全体6位で指名されたが直後に全体7位でポートランド・トレイルブレイザーズに指名されたランディ・フォイとのトレードが成立した。その年のサマーリーグで彼は平均19得点、シュート成功率65%をあげてオールルーキー・セカンドチームに選ばれた。2007年2月にラスベガスで行われたNBAルーキーチャレンジのメンバーにも選ばれた。
2007年の新人王選考で彼は1位票を有効得票128票中127票集めて獲得した。シーズン成績は57試合に出場、平均35.4分出場し、1試合あたり16.8得点4.4リバウンド4.0アシスト1.2スティールを上げた。
1970年代から西の強豪の地位を守り続けてきたブレイザーズだが、2000年代に入るとチーム内の風紀の乱れからチーム成績は悪化の一途を辿り、ロイのルーキーシーズンも32勝50敗と大きく負け越した。しかしこれでドラフト1位指名権を得たブレイザーズは、問題の多かったザック・ランドルフをトレードに出すなど、オフに一気にチームの若返りを敢行。新人王のロイ、同期のラマーカス・オルドリッジ、ドラフト1位指名のグレッグ・オデンらを中心とした新たな体制で翌07-08シーズンに臨み、ロイはエースとしてリーグ最年少チームを牽引する立場となった。
過去のトラブルと決別した若きブレイザーズは、ロイを中心に好調のシーズンを送った。シーズン前半には13連勝してデビジョン首位に立ち、プレーオフ進出も窺える位置に付いたが、このシーズンのウェスタンカンファレンスの戦いは熾烈を極めたため、プレーオフ進出はならなかった。ロイ自身は19.1得点5.8アシストを記録し、オールスターにも初出場を果たしている。
2008-09シーズンはロイ、ブレイザーズ共に絶好調だった。11月6日のヒューストン・ロケッツ戦では逆転に次ぐ逆転劇となった試合を、オーバータイムの末残り0.8秒、スローインからボールを受けると同時にブザービーターショットで締めくくり、12月18日のフェニックス・サンズ戦ではブレイザーズのフランチャイズ記録の54得点に1ゴール差に迫るキャリアハイの52得点を記録。この日は52得点に加えターンオーバー0という素晴らしい内容だった。また1月24日のニューヨーク・ニックス戦ではブレイザーズのフランチャイズ記録となる10スティールを記録し、2月8日のワシントン・ウィザーズ戦では再び10スティールを記録している。成績はチームトップで総合8位となる1765得点を挙げ、キャリア初の平均20得点超えとなる22.6得点(総合10位)5.1アシストとなり、オールNBA2ndチームに初選出された。ブレイザーズにとってはクライド・ドレクスラー以来のオールNBAチーム選抜者となった。若さ溢れるブレイザーズは若いチームリーダーの下でまとまり、このシーズンは54勝28敗の好成績を記録し、6シーズンぶりにプレーオフに進出した。
<プレイスタイル>
アーリーエントリーすることなく大学で4年間プレーしてきたため、NBA入りの時点ですでに完成された選手と評された。シューティングガードとポイントガードもこなせるコンボガードでありながら、スモールフォワードもこなすスウィングマンでもあり、プレーの幅が広いオールラウンダーである。冷静な判断力とリーダシップで若いチームをコントロールすることができるエースで、得点力は年々向上している。ボールハンドリングに優れており、特にクロスオーバードリブルの切れは抜群で、パスセンスも非凡である。また、1,2点差を争う試合展開で彼の勝負強さが発揮され、ブザービーターを決めることが多くある。
<キャリアハイ>
52得点。2008年12月18日。フェニックス・サンズ戦。ブレイザーズのフランチャイズ歴代2位。
16フィールドゴール。2009年12月25日。デンバー・ナゲッツ戦。
5スリーポイントシュート。2回。
19フリースロー。2008年12月18日。フェニックス・サンズ戦。
5オフェンシブリバウンド。2回。
12ディフェンシブリバウンド。2008年2月21日。シアトル・スーパーソニックス戦。
14リバウンド。2008年2月21日。シアトル・スーパーソニックス戦。
12アシスト。2回。
10スティール。2回。ブレイザーズのフランチャイズ記録。
2ブロック。4回。
<受賞歴>
新人王:2007
オールルーキー1stチーム:2007
オールNBA2ndチーム:2009
オールスター戦出場:2008、2009