[ 2011年03月17日 ]

デリック・ローズ(Derrick Rose)



デリック・ローズ(Derrick Martell Rose,1988年10月4日 - )はアメリカ合衆国出身のバスケットボール選手。出生地はイリノイ州シカゴ、出身大学はメンフィス大学。学生時代から注目を集めた選手で、2008年のNBAドラフトで出身地のシカゴに本拠地を置くアメリカ男子プロバスケットボールリーグNBAチームのシカゴ・ブルズに全体1位指名で入団した。



生い立ち
高校
高校はシメオンキャリア・アカデミー高校に進学。1年目から19.8得点5.1リバウンド8.3アシストの成績を記録。その後も順調に成績を伸ばし、3年目の2005-06シーズンには20.1得点5.4リバウンド8.7アシストを記録し、チームを州チャンピオンに導いた。最終学年の2006-07シーズンには25.2得点9.1リバウンド8.8アシストとトリプルダブルに迫る数字を記録し、チームはシーズン33勝2敗を記録、シカゴ・パブリック・リーグでは初となる州チャンピオン連覇を達成した。このシーズンには全米に向けてテレビ中継された試合で、全米ランキング1位のオークヒル・アカデミーを78-75で破った。オークヒルがこのシーズンに敗北を喫したのはこの試合だけであり、28得点8リバウンド9アシストの活躍をしたローズは、一躍注目の的となった。



ローズは高校オールスターゲームに当たるジョーダン・ブランド・ゲーム、マクドナルドオールアメリカンゲームに出場し、またナイキ・フープサミットではアメリカ代表選手となった。個人賞ではマクドナルド選出オールアメリカンチーム、USAトゥデイ紙、パレード誌、EA Sports選出のオールアメリカンファーストチームに選ばれている。ローズ在学中のチーム成績は120勝12敗であり、ローズは高校生選手の中ではNo.1のポイントガードであると目されるようになる。



大学
大学はメンフィス大学に進学。1年目からチームの司令塔として活躍し、14.9得点4.5リバウンド4.7アシストを記録。ローズとクリス・ダグラス・ロバーツのバックコートコンビに率いられたチームはレギュラーシーズン中は1敗しかせず、NCAAトーナメントも順調に勝ち抜いた。Final4では優勝候補のケビン・ラブ率いるUCLAと対決、ローズは25得点を記録してUCLAを破り、メンフィス大は1973年以来となる決勝に進出した。



決勝ではブランドン・ラッシュ擁するカンザス大学と対決。ローズは後半だけで16得点を記録し、残り2分を切ってメンフィス大が9点のリードを奪い、勝利をほぼ手中に収めたかに見えた。しかしここからカンザス大が一気に点差を詰め、残り2秒でついに63-63の同点に追いつかれてしまい、試合はオーバータイムへ突入。メンフィス大はオーバータイムで力尽き、68-75で惜しくも同校初の優勝には届かなかったものの、チームを決勝に導く働きをしたローズはトーナメントのオールFinal4チームに選ばれた。



トーナメント終了後、ローズは2008年のNBAドラフトにアーリーエントリーした。



NBAキャリア
シカゴ・ブルズ
2008-09シーズン
この年のドラフトではローズか、あるいはカンザス州立大学出身のマイケル・ビーズリーが全体1位指名候補だったが、ドラフトロッタリーでシカゴ・ブルズが確率1.7%から1位指名権を引き当てた時点で、ローズの全体1位指名がほぼ確実となった。再建を目指すブルズにとって、地元出身のローズはフランチャイズビルダーとして打ってつけの選手であり、ローズはブルズから全体1位指名を受けてNBA入りを果たした。



新エースとしてブルズに迎えられたローズは、その期待に見事に応え、1年目からチームのエースとして活躍。シーズン中のジョン・サーモンズ、ブラッド・ミラー獲得も手伝い、前年大不振に陥ったブルズを見事に建て直し、勝率5割に復帰させ、プレーオフにも導いた。自身は16.8得点6.3アシストの成績を残してルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。



プレーオフでは新人らしからぬ活躍を見せる。1回戦で前年の優勝チーム、ボストン・セルティックスと対決するが、第1戦でローズ率いるブルズはレギュラーシーズンの勝率でブルズを遥かに上回るセルティックスを破って世間を驚かせた。この試合でローズは36得点11アシストの大活躍で、新人のプレーオフデビュー戦としては、36得点はカリーム・アブドゥル=ジャバーの記録と並ぶNBA記録タイとなった。その後もブルズはセルティックスに対して一歩も引かず、トリプルオーバータイムまでもつれた第6戦終盤には、ローズがレイジョン・ロンドのシュートをブロックし、ブルズの勝利を決定付けた。ブルズは第7戦で惜しくも敗れたが、このシリーズはプレーオフ史上最高の1回戦と評された。



2009-10シーズン
NBA2年目、ローズは更なる飛躍を見せる。当初はプレーオフ当確と言われていたブルズだったが、来期の大物FAを獲得するためにジョン・サーモンズを放出した影響で苦しい戦いを余儀なくされた。それでもローズはなんとかブルズをプレーオフに導き、自身も平均20点の大台を突破してオールスターに出場したことでまた評価を上げた。プレーオフでも意地を見せたが、一回戦でレブロン・ジェームズ率いるクリーブランド・キャバリアーズに敗れた。



2010-11シーズン
現在は更なる成長を遂げ、ブルズは上位争いをしているのでMVP候補筆頭と言われている。


受賞歴
ルーキー・オブ・ザ・イヤー (2009)
オールルーキー1stチーム (2009)


プレイスタイル
サイズとクイックネス、運動技量を兼ね備えた選手。パワーとスピードで切り込み、驚くべきボディコントロールでフィニッシュに向かうところはドウェイン・ウェイドに比較され、ポイントガードとしてはサイズがあり、オールラウンドな働きもできるところはジェイソン・キッドに比較される。ポーカーフェイスで試合中も殆ど表情を崩さないところは強心臓ぶりが窺えるが、一方必要以上に寡黙な点は司令塔としてマイナスな点と指摘されている。アウトサイドシュートの向上が課題だったが、2010-11シーズンは精度が上がり、現役屈指のPGと呼ばれ始めている。


プレドラフトキャンプ時の身体データ
ウイングスパン203cm
ジャンプ力101.6cm
スプリント 3.05秒
ベンチプレス10回
※スプリントはコート3/4(約21m)走。
ベンチプレスは約84kg。


エピソード
・愛称の"Pooh"は彼の祖母につけられたもので、肌が黄色がかっており、雰囲気がくまのプーさんに似ていて、さらに大の甘党だったことから。
・先端恐怖症である。
・シカゴ・ホワイトソックスの熱心なファン。
・アディダスと契約。
・子供の頃のニックネームを訳すると「魔術師」で、腕に魔術師のタトゥーをいれている。