[ 2011年08月05日 ]

#277(湘北編)……真面目な男

宮城&桜木 VS 荒石&天崎

荒石チームが勝てば、荒石がキャプテンに。

宮城チームが勝てば、荒石が雑用係に。

口論の末、やけに壮大な条件となった勝負が、いま始まる。


ルール

●10点先取のハーフコートマッチ
●宮城チームは1本1点(スリーポイントは2点)
●荒石チームは1本2点(スリーポイントは3点)


天崎 (スリーonスリーのようなルールか…)

宮城 「もっとハンデやってもいいくらいだけどな」


彩子は嫌な予感がぬぐえない。(リョータ、油断しちゃダメよ…)

 

勝負開始。

荒石チームの攻撃からスタート。


ポン

宮城が天崎にボールを手渡す。

「よし。かかって来いや」


天崎、一呼吸。

(もうやるしかない……! やってやる!!)


荒石はゴール下に陣取る。ゴールに背を向けて桜木を背負う。


桜木 「…!!」


彩子 「ポストプレイだわ」

(やっぱりただの素人じゃない…!!!!)

潮崎 「ハンドをやってたからあのへんの感覚はあるんだ」


ダム、ダム…

天崎、ドリブルでボールをキープ。

(荒石、少しはできるみたいだ。まずはボールを入れてみよう)


スッ

天崎から荒石にボールが渡る。


ギャラリーが沸く。

「おおお!! アラシに渡ったぞ!!」

「さあ、アイツはどんなプレイヤーなんだ!!?」


荒石ボールを保持。背後には桜木。

そして、目で合図。 (来い!!)


天崎 (…!!)


ダッ!!!

天崎、ダッシュ。 宮城、虚を突かれる。

宮城 「しまっ……!!!」


彩子 「は、速い…!!!!」


一瞬で宮城を振り切り、ゴールに向かってカット。

天崎 (くれ!!)


ゴールを背にした体勢で、荒石がボールを手渡す。


「おおおお!!!!」


流川 (お!)

安田 (ポストプレイだ…!! アイツ、やっぱり分かってる!!)


天崎、ボールを受け取り、ジャンプ。

ダン!!


流川 「…!!?」

宮城 「…………!!!!!」

晴子 「た……!!!!!」

彩子 「高い……!!!!!」


天崎のジャンプは尋常ではない高さだった。

ギャラリーも驚愕。


「うわあああああーーーーー!!!!!!」

「高けえええええーーーーー!!!!!!」


天崎 「もらっ……!!」


「………!!!!!!???」


直後、目の前に桜木登場。


バッシイイィィィィィ!!!!!

「甘いわ!!!!!!!」


ブロックショット炸裂。

天崎 「………!!!!!」


「おおおおおおおーーーーーー!!!!!」

「出たああああ!!!!」


宮城、こぼれ球に飛びつく。

「よーーっし!! 花道!!!」


「おおおーーーー!! 桜木!!!」

「さすがは全国に出た男だ!! すげえジャンプ!!!」


天崎 「た、高い……」

(この人、このデカさでオレより跳んでる…)


荒石 「チッ…。さすがに少しはやるようだな」

天崎 「ゴ、ゴメン…」

荒石 「謝ってもしょうがねえ。次はディフェンスだぞ」


天崎 「お…、おう!!」

荒石の意外な反応に、天崎は驚く。


そして、バスケ部員やギャラリーも。

彩子 「…!!?」

安田 「アイツ、ただの不良じゃないぞ…。勝負は真面目にやってる」

宮城 (自分で行くかと思ったが、地味なプレイも普通にやってるな…)


洋平 「どーやら去年の花道とは違うな」

桜木 「ぬ!?」

 

宮城ボールで勝負再開。


天崎が宮城にボールを渡す。

そして、グッと腰を落とす。


宮城 「行くぜ、天崎」

天崎 (湘北キャプテン、宮城リョータ…。山王を倒したガード)


その時、桜木の声。

「リョーちん、来い!!」


宮城 「ん?」


今度は桜木のポストアップ。

荒石を背負い、ゴール下に陣取った。


宮城、ニヤリ。 「よし! 行け、花道」

スッ  ゴール下へのパス。


桜木に渡った。


「来た!! 桜木とアラシ!!」

「ゴール下で勝負だ!!!!」

「でも、なんであの2人が勝負してんだ!!!」

「そうだ! 宮城とアラシの勝負だったはずなのに…」


洋平 (確かに…)


桜木 「んなもん、どーでもいい!!」


キュキュ!!!

桜木、スピンターン!


彩子 「速い!!」

晴子 「桜木君!!!」

 

ガッシイイ!!!!


荒石、後ろから抱きかかえるように、捕まえる。

「……!!」 桜木、バランスを崩し、ボールをこぼす。


「おおおおおーーーーー!!!??」

「おいおい!! ファウルだろ!!!」


宮城 「コラアア!!! ファウルだ!!!!」


荒石 「あ?」

特に悪びれる様子もない。


安田 「ハンドじゃあれが普通なんだよ」

晴子 「え…?」

安田が続ける。

「バスケよりも接触に寛容なうえ、5ファウルのような制限もない。
ファウルで止めるのはむしろ普通なんだ、ハンドは」


荒石 「なんだ、このくらいでダメなのかよ」

宮城 「テメエ!! ファウルしといてなんだ、その態度は!!」


スッ

桜木が後ろに現れた。

「オイ、一年坊主」


洋平 「…!!!」

高宮 「マ、マズイ!!! キレる!!!!」

野間 「花道、ストーーーーップ!!!!」


ダッ!!!

桜木軍団、ダッシュで駆け込む。


ギン!

桜木 「構わん!」


ピタ!

「…!!!?」 桜木軍団、止まる。


洋平 (花道……)


桜木、ニヤリ。

「ゴール下は戦場だ。この程度の当たりは普通よ。
ゴリだって今のくらいは許したはずだ」


晴子 (桜木君…)


荒石もニヤリ。

「ヘッ、言うじゃねえか、桜木花道。いまの台詞、後悔すんじゃねえぞ」


ザワザワ……

(なんかスゲエぞ、この勝負…)

(ああ、ただのケンカじゃねえ。こりゃマジだ)


宮城 「面白れえじゃねえか」


安田 「桜木がキレない。これをバスケの勝負だと認識してるんだ」

潮崎 「アラシって1年もマジになってる…」

角田 「勝負だな……」


ギャラリーはいつの間にか、この勝負に心を奪われていた。


一人を除き。


シュルルルルルル……

人差し指の上で回るボール。


流川 (早く終われ)


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湘北編
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引用「Kの部屋」

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