[ 2010年02月18日 ]

ファウル解説

前々回からの続きでバスケットボールのルールのファウル(ファール)についてです。
ルールブックに照らし合わせて記載していきます。


<ファウル>
ルールブックでは第6章・第7章(バスケットボール競技規則P51~P75)で取り扱っています。ルールブックでは「ファウル」と記載されいるので、「ファール」ではなく、「ファウル」で統一します。
ファウルとは、不当な体の触れあい、およびスポーツマンらしくない行為のことを指します。


<罰則(ペナルティー)>
御存じの事項ですが、念のためにおさえておきます。
・パーソナルファウル
ファウルしたプレイヤーに1個のパーソナルファウルが記録され、1ゲームを通して5個記録されるとファウルアウト(退場)となります。

・シュートの動作中でないプレイヤーへのファウル
ファウルされた位置から一番近いライン外から、ファウルされたチームのスローインから始まります。

・シュートの動作中のプレイヤーへのファウル
シュートが成功した場合は得点はカウントされて、さらに一投のフリースローが認められます。
シュートが失敗した場合はフリースローが二投(3Pなら三投)認められます。

・チームファウル
各ピリオドごとにチームファウル5個目から、ファウルされたチームのフリースローとなります。

・オフェンスファウル
ディフェンスファウル同様、ファウルされた位置から一番近いライン外から、ファウルされたチームのスローインから始まります。ただし、オフェンスファウルは5個目以降もフリースローはせずにスローインで再開されます。
オフェンスファウルといえば、ボールが手から離れた(リリース)段階で、ボール保持権は消失するのでボールリリース後のオフェンスファウルの適用には気をつけてください。

シュートアフターファールをもっと詳しく


<ファウル三確認主義>
ファウルを感覚で捉えている方が多いですが、なんとなくファウルなのではなく、ちゃんとした根拠の基にファウルと判定しなくてはいけません。その根拠となるのがファウル三確認主義です。

・接触
人と人の接触が最初の条件となります


・責任
接触を確認したら、接触の責任がどちら側にあるのかを見極めます

・影響
接触があり、どちらの責任かを判断したら最後に影響があるかを見極めます。


ファウル三確認主義をもっと詳しく


<ファウルの種類>
・チャージング(33.8)
無理に進行して、相手のトルソー(胴体)に突きあたったり押しのけたりする不当な体の触れあいのことです。
ジェスチァーはボールマンによるチャージングの場合は握りこぶしで手の平を叩きます。ボールマン以外のチャージングの場合はファウルしたチームのバスケットに向かってこぶしを突き出します。

・ブロッキング(33.9)
相手プレイヤーの進行を妨げる不当な体の触れあいのことです。
イリーガルスクリーンはブロッキングに該当します。
ジェスチァーは両手を腰に当てます。

・イリーガルユースオブハンズ(33.10)
手を不当に使った体の触れあいのことです。
以前はハッキングと呼んでおりましたが、手を使ったファウルはすべてイリーガルユースオブハンズに統一されて呼称が変更となりました。
ジェスチァーは手首を叩きます。
→2015年からシュート動作中の腕に対するファウルのイリーガルコンタク トトゥザハンド、頭に対するファウルのヒットトゥザヘッドと、それ以外の手を使ったファウルのハンドチェッキングに細分化された。

・ホールディング(33.13)
相手の体を抑えて自由を妨げる不当な触れ合いのことです。
ジェスチャーは手首を握ります。

・プッシング(33.14)
手や体で相手を押す不当な体の触れ合いのことです。
ジェスチャーは両手で押す前をします。

33条ではこのほかに、「ジャンプしたプレイヤーの下りる権利(33.6)」・「スクリーン(33.7)」・「ポストプレイ(33.11)」・「後方からの不当なガード(33.12)」について記載してあります。


<ダブルファウル(第35条)>
ダブルファウルとは、両チームのプレイヤーがほとんど同時にファウルした場合のことです。それぞれにファウルが記録され、フリースローは与えられません。
個人的には、見たことがないプレーなので詳細には触れません。
ジェスチャーはこぶしを握ってあげ、左右にふります。


<アンスポーツマンライクファウル(第36条)>
アンスポーツマンライクファウルとは、ボールに正当にプレイしていないと審判が判断したファウルなどのことです。

アンスポーツマンライクファウルをもっと詳しく

フリースロー二投(3Pなら三投)および、ファウルされたチームのセンターラインからのスローインで再開されます。テクニカルファウルと合わせて2個になると退場となります。
ジェスチャーは手首を握って頭上に上げます。


<ディスクォリファイングファウル(第37条)>
特に悪質なもの、はなばなしくスポーツマンらしくない行為に対してプレイヤーおよびチーム関係者に宣(のたまわ)せられます。
接触を伴う場合は、アンスポーツマンライクファウルと同様にファールを受けた選手のフリースロー二投+センターラインからのスローインとなります。
接触を伴わない場合は、テクニカルファウルと同様にキャプテンが指名した選手のフリースロー二投+センターラインからのスローインとなります。
ジェスチャーは両手のこぶしを頭上にあげます。


<テクニカルファウル(第38条)>
身体接触を伴わない違反行為です。
罰則は、キャプテンが指名した選手のフリースロー二投+センターラインからのスローインとなります。
ジェスチャーは手の平を示し、両手でT型をつくります。


<ファイティング(第39条)>
乱闘時の規定のことです。
コーチとアシスタントコーチ以外は乱闘を止めるためにベンチから離れても大丈夫です。しかし、他のプレイヤーがベンチから離れた場合はテクニカルファウルが宣せられます。コーチとアシスタントコーチもベンチから離れた場合は乱闘を止めないとテクニカルファウルの対象となります。


以上がファウルに関する規定となります。


<参考文献>
書物:バスケットボール競技規則2009(日本バスケットボール協会)

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