[ 2010年01月08日 ]

トラヴェリング解説

さすがに「三歩歩いたらトラヴェリング」って概念の人は減ったけど、実はトラヴェリングってかなり複雑なルールですよね。実際にルールブックの記述を引用して、トラヴェリング代表例の特に曖昧な下記5つのを抑えてください。


<具体例>
・CASE1 「ドリブル開始時にボールが手から離れる前に軸足を離す」
適用→第25条2.2(1)② 『ドリブルを始めるためには、ピヴォットフットが床についている間にボールを手から離さなければならない。』
ドライブの時のプレーです。一番吹かれるのが多いプレーですが、単純で分かり易いので、未だにクセついてる人は気をつけてください。


・CASE2 「軸足を離してシュートする」※リーガル(合法)プレーです。
適用→第25条2.2(1)① 『パスかショットをするときにはピヴォットフットを床から離してもよいが、次にその足(ピヴォットフット)が床につく前にボールを手から離さなければならない。』
ステップインシュートの時のプレーです。軸足が離れた時点でイリーガル(非合法、反則)と勘違いされている人も多いですが、その後の行動で判定します。
※2015/5/13追加補足
両足でジャンプしてシュートをしても、軸足を離して残った片足でジャンプしてシュートをしても両方リーガル(合法)なプレイです。
唯一イリーガルなケースは、軸足でジャンプして、両足が離れた後に自由足で踏み切ってシュートをした場合のみトラベリングに該当します。





・CASE3 「シュートに行こうとジャンプしたが、シュートコースを塞がれてドリブルに切り替えた」
適用→第25条2.2(1)②『ドリブルを始めるためには、両足が床についている間にボールを手から離さなければならない。』
 思わずドリブルに切り替える時のプレーです。ここで気をつけて頂きたいのがドリブルの定義。一度手から離れたボールがバウンドして再び手に戻ってきて、初めてドリブルの成立となります。「シュートに行こうとジャンプしたが、シュートコースを塞がれてボールを下に投げた」などの場合は、自分ではボールに触れませんが、味方プレーヤーは触れられます。また、ファンブルの場合は自分でも触れられます。


・CASE4 「片足しか付いていない状態でボールを持ち、ジャンプして片足ずつ着地する」
適用→第25条2.2(3)② 『・・・片足を床につけたあと、その足(片足)でジャンプしてふたたび片足(どちらの足でもよい)を床につけた場合は、ボールを持ったまま残りの足を床につけることはできないし、ドリブルを始めることをできない・・・』
ボールミート時およびギャロップステップの時のプレーです。あんまり吹かれませんが、このトラヴェリングが一番多いですよね。ボールをレシーブしてから片足跳びでジャンプする際、両足同時着地ならOK。ただし、「タンタン」と明らかに片足ずつ着地する場合はトラヴェリングになります。尚、片足→両足の場合はピヴォット出来ません。


 ・CASE5 「両足が付いている状態でボールを持ち、ジャンプして両足着地する」
適用→第25条2.2(3)① 『・・・片足を床につけたあと、その足(片足)でジャンプして両足を同時につけた場合は、ピヴォットをすることができない止まり方をしたことになる。』
同じくボールミート時およびギャロップステップの時のプレーです。特に該当する条文が見当たりませんが、両足が床についている場合は、ジャンプ後に片足でもついた時点でトラヴェリングが適用されます。片足→両足はセーフだけど、両足→片足はアウトだと覚えてください。


経験上、トラヴェリングで吹かれたり、揉めたりするのは上記の5ケースだけでした。審判をやる人はどっちが軸足なのか、ちゃんと見て、よく覚えおいてください。軸足を変えてしまう人が結構多いですよ。


<参考文献>
書物:バスケットボール競技規則(2009~)

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