[ 2010年10月15日 ]

#208(大学編)……見た目とは逆?

明利大学、選手交代。


背番号15、荒石淳也がコートに入ってきた。


荒石は不敵な笑みを浮かべている。

「大学デビューがいきなり王者との対戦とは、オレに相応しい」

宮城 「へっ、ふてぶてしい奴だ」



その様子を見て、観客がざわめく。

「誰だあれは!!? 1年か?」

「かなりデカいぞ!! 体も態度も!(なんとなく)」

「専翔戦には出てなかったぞ!? 明利の秘密兵器か?」



ピク!

桜木 「秘密兵器!?」

(おのれ…。アラシごときに、かつてこのプロに冠された呼称が……!)


杉山が笑う。 「第二の桜木か。楽しみな奴が出てきたな」

桜木がしかめっ面。 「だからオレは認めてねーの」



守備に入る深体大メンバー。


牧 「アラシか…。ちょっと線は細いが、背は200近いな。中の選手か?」

大野 「多分そうだろう。とりあえずオレがそのままつく」

河田兄 「そうだな、油断はするなよ。やけに顔が怖えし」

諸星 (お前が言うな)

河田兄 「それから、美紀男は花形につけ。俺が赤木をマークする」

(プレーエリアの広い選手相手にコイツがどれだけやれるか。
少し練習相手になってもらうぜ、花形)


SF・竹村との交代でコートに入った荒石。

マークは、竹村についていた大野がそのまま担当する形となった。



1stクォーター、残り1分。

深体大の5点リード。


明利ボールで試合再開。


杉山 「さあ、桜木二世のお手並み拝見だな」

桜木 「だから、認めてないと…」


「ウオオオオオオ!!!!!!!!!!」

大歓声。


桜木 「…ん?」



宮城、畑山と回り、荒石にボールが渡った。

スリーポイントラインの外、右45度で荒石がボールを保持。


ニューフェイスがボールを持ったことで、観衆の注目が集まる。


洋平 「やるじゃん、アラシ。ボールを持っただけでこの歓声」

桜木 「ぬぬ…」 (なんか気にくわねー)



「さあ、15番にボールが入ったぞ!!」

「どんなプレーをするんだ!?」


マークマンの大野が腰を落とす。荒石の目を見る。

(よし、来てみろ1年)



ダム!


荒石、ドリブルを開始。


ダム ダム…


スッ


2、3度ドリブルをついて、宮城に戻す。


大野 「…?」



「なんだあ!? 何もしてねえぞ!?」

「まずは様子見か!?」


牧 (外では勝負しない…。やはり中でプレーする選手か?)


桜木は黙って見ている。 「………。」



ボールは中外を行き来し、再び荒石へ。

今度はローポスト。


再び歓声。

「来た!! 今度はインサイドだ!!!」

「ここで勝負か!?」


大野が後ろからベッタリとつく。 「来い!」


スッ


今度はハイポストの花形にパス。


「パス!?」



「あ…!!」 河田美紀男、このパスは予想外。花形へのチェックが遅れる。


河田雅史 (バカヤロー! ボーっとしやがって!)



「よし! ナイスパスだ!」

花形、そこからミドルシュート。



ザシュ!!!



深体 20
明利 17



明利ベンチが声を出す。


「ナイッシュー!! 花形さん!!!!」

「オッケーオッケー!! 荒石、ナイスパスだぞ!!!」


河田兄 「いいパスだったな。中からさばくタイプの選手なのか…?」

諸星 「それじゃ花形と役割が被ってんじゃねえかよ」


観衆も、正直「期待はずれ」という空気に。

「なんだよ…。あんだけ身長あるのに、思ったより地味な奴だな」

「見た目は派手なくせに…。プレースタイルと全然違うぜ」



観客席。

杉山も観衆と同じような顔だ。

「思ったより堅実な奴だな。脇役タイプのプレイヤーなのか?」

桜木が返す。

「ああ、オフェンスの時はな」


杉山 「オフェンスの時は?」

桜木、腕組み。 「そうだ」





「おおおおおーーーーーーーーー!!!!!!」

再び大歓声。


「15番!! すげえディフェンスだ!!!」

「美紀男が止まった!!!」



杉山、思わず身を乗り出す 「なに…!?」



やや外の位置で美紀男にボールが入った瞬間、荒石がタイトなチェックに入った。

バチバチと音が鳴りそうなほどの、ファウルすれすれのディフェンス。


美紀男 「う、うわっ…!!!!」


牧 (ヤバイ!! あの位置で止められては美紀男では……)


明利ベンチが立ち上がる。

「よーーっし!! つかまえた!!!!」

「どうだ河田弟!! もう逃げられねえぞ!!!」


バッシイ!!!


美紀男のボールが弾かれた。荒石のスティールが炸裂!!


荒石、ニヤリ 「もーらい!」



牧 「なんだと!?」

河田雅史 「アイツ…!!!」



ベンチの木暮が声を出す。 「よーし!! ナイスだ、荒石!!!」




荒石は宮城にボールを出す。

「はい、リョーさん、ソッコー!!!」 


ボールは宮城から前を走る畑山へ。


諸星、出遅れる。

(しまった…!! あのヤロウ、15番のスティールを予測して
先に走ってやがった……!!!!)


畑山、そのままレイアップ。


バス!!!



深体 20
明利 19


「おおおおおーーー!!! ナイス速攻!!!!」

「いや、それよりアラシのすげえディフェンスだ!!」


バチン!!

荒石と宮城がハイタッチ。


宮城 「オーケー!! いいぞ、アラシ」

荒石 「おうよ! リョーさん!!」



記者席の弥生。

「すごいディフェンス…。矢継ぎ早に手を出して、攻めるような守備だわ」

町田が続く。

「荒石君は手が長いですからね。あの守備は脅威だな…」



そして


『ビビーーーーーーーー!!!!!』

『1stクォーター終了!!!!』



「おおおおおーーーーー!!!」

「1点差!!! 第1クォーターは1点差だ!!!!」

「明利が深体大と互角に渡り合ってる!!!」



杉山が聞く。 「なるほど、アイツは守備のスペシャリストだったのか……」

桜木、腕組み。 「そーゆうことだ」


洋平、ニヤリ。 「あれでバスケ始めたのは高1ってんだからな」

杉山、驚く。 「なに…?」 

(そうか、それで第二の桜木ってことか…)



桜木が続ける。

「さらに青いほう(明利)のゴール下にはゴリもいるからな。
守備は固いぜ。二人ともこのオレと練習してきた男だからな」



杉山、ニコリ。

「ほう? 河田兄弟といえども一筋縄ではいかないということか。
面白くなってきたな、この試合」



深体大VS明利大。

最初の10分は互角。



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引用「Kの部屋」

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