[ 2010年10月01日 ]

#179(大学編)……それぞれの新体制

4月下旬、大型連休。


大学バスケ界は、東海、関西を皮切りに春のトーナメントに突入、

目玉となる関東学生トーナメントの開幕は5月上旬。

そして、高校バスケ界にも新しいシーズンが到来しようとしていた。


湘北高校。


50人の1年生が15人となったバスケ部は今日も厳しい練習が続く。


ハーフコートの3対3。



バス!!


「おおおおおお!!! ナイッシュウ!!!!」

「スゲエエ! さすが桜木さん!!!」




「オラア!! どーした1年坊主!!!」

桜木の声が響く。


例年とは打って変わり、中学バスケで鳴らした猛者たちが集うことになった
今年の湘北高校だが……


桜木の相手になる者はいなかった。



晴子が呆然と見ている。

「最初見た時は、みんな凄い選手に見えたのに…」


彩子が苦笑い。

「まあ山王に勝っちゃうチームだから、さっきまで中学生だった子が
いきなり通用するわけはないんだけど…、それにしても……」



宮城 「よし! 次行け!!」


流川チームが登場。



ドガアア!!!!!  ワンハンドダンクで一蹴。

やはり勝負にならない。


彩子 「まあ、これはしょうがないわね。かなうわけがない…」

晴子 「相変わらず凄いわ…(ハート)」


彩子が腕組み。

「でも、ちょっと物足りないかもね。やっぱり一線級の選手は
みんな海南に行っちゃったのかしら」



「ホッホッホ、そーでもありませんよ」

後ろから安西が登場。



「チューーーーーーーッス!!!!!!!!!」

宮城が大声を張り上げる。


そして、1年生たちに怒鳴る。

「コラアア!!!!! 安西先生に挨拶しろ!!!!」



「ちゅ…、ちゅーーす……」

疲労困憊。


安西 「ホッホッホ。総体予選まであと1ヶ月ですよ。頑張ってください」


再び宮城の大声が体育館にとどろく。

「よーーーーっし!! 次、4対4行くぞ!!!!」


そこに、安田が小声で話し掛ける。 「リョータ、3対3の後は休憩だろ?」

「ん? そーだったか?」 宮城が周囲の状況を確認。


「み、水ぅ……」 1年生たちが死にそうな顔をしている。

「ゼェゼェ…」 ついでに石井や佐々岡たちも同じ顔だ。



宮城 「チッ、どいつもこいつも。じゃあ、しょーがねえから1分休憩!」


「1分!?」


湘北新キャプテン・宮城リョータ。 “赤木以上”説、浮上中(有力)。



晴子、眉間にシワ。 「また部員が減りそうな気がしてきたわ…」

「あ、先生、さっきの話… 」彩子が安西に問い掛ける。


安西ニコリ。

「今年の1年生はいい選手ばかりですよ。県大会上位クラスの子が
たくさん集まっている。私が見てきた中でも相当いいメンバーだ」


彩子、晴子うなずく。 「そうですよね…」


「ただ…」 安西の眼鏡が光る。


「宮城君、流川君、桜木君は次元が違う」



ゾク……!!



結局、新生湘北は、宮城、流川、桜木をメインに据え、残りのポジションには
脇役としての仕事を課した。いわゆるロールプレイヤーである。

宮城がゲームメイク、流川が得点、桜木がリバウンド、あくまでも3人が核。

残りの選手は、例えばオープン時のアウトサイドに徹し、例えば守備に徹し、
例えば攻撃のつなぎとして地味なパス回しに徹する。

中学時代にエースとして活躍してきた1年生の中には、当初この体制に
反発する者もいたが、次第にその空気はなくなっていった。


宮城たちが実力でねじふせた。



また、安西の言葉の威力も大きかった。


みんなが脇役に徹さねばならないが…


「そうすれば、全国で勝てる」




実は、海南&陵南も同じだった。


湘北同様、昨年の選手が中心となって新チームを作っていたのだ。

海南は神&清田が、陵南は仙道&福田が、それぞれメインオプション。

優秀な1年生たちはこぞって脇役を命じられていた。


中学のスター選手だった優秀な1年生が、誰も通用しない。

つまりは、
宮城・神・仙道の世代、桜木・流川・清田の世代も黄金世代だったのだ。



彼らが特別な存在であることを証明する事柄がもうひとつ。


アメリカでは沢北栄治が奇跡を起こしていた。



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大学編
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引用「Kの部屋」

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