3rdクォーター 残り2分40秒
山王 64
海南 57
高砂が果敢にインサイドを攻め、点差を7点とした。
続く山王の攻撃。
海南がここで動いた。
沢北に牧がつく。マンマークだ。
残りの4人はスクエアのゾーンを敷いた。いわゆるボックス・ワン。
深津のゲームメイク。
「ゾーンが一人減った。手薄になった中を攻めたいところだが…」
沢北が目でボールを要求している。
深津 「相手の挑戦から、エースが逃げるわけにはいかないピョン」
沢北にボールが渡った。 「悪いけど、抜きますよ」
牧がニヤリ。 「おう、やってみろ」
(よし、コッチで来た。手薄になったゴール下よりコッチを選んだ。
そうだろう。王者山王のエースともあろう選手が逃げられないよな)
「さあ! 牧VS沢北だ!!!」
「エースとキャプテンの勝負だ!!!!」
海南ベンチがコブシをグッと握りしめる。
「牧さん……」
「牧、止めろ。止めてくれ……!」
ダム!!
沢北のドライブ!
牧、抜かれる。
次の瞬間にはゴール下。
バス!!
山王 66
海南 57
沢北、勝負を制した。
「うわああああああ!!!!! 速ええええーーーー!!!!」
「これだ!!! これが沢北のドライブだ!!!」
「1対1じゃ止められねえええええ!!!!!」
呆然とする神奈川軍団。
赤木 「ま、牧………」
彦一 「牧さん………」
海南メンバーも声を失っている。
清田 (あの牧さんが……)
高砂 (牧……、お前でもダメなのか……)
爆発する山王ベンチ、そして山王応援団。
「よーーーーっし!!! 沢北!!!!!」
「さすが沢北だ!!! どうだ海南!!!」
「コレで決まりだ!!!!! 勝負あった!!!」
神がボールを拾う。
「牧さん、次はウチの攻撃ですよ」
牧、ボールを受け取る。視線は依然として鋭い。
「なるほど、面白い。これは紛れもなく最強の男だ」
神、ニコリ。 (牧さん……)
牧が一本指を立てて大声を出した。
「よーーーっし!!! 一本行くぞ!!!!」
海南メンバー、ホッとしたような表情で呼応する。
「オウ!!!!!!!!!!!」 (さすがは牧、海南のキャプテン)
山王ベンチの堂本。
「海南大附属、牧紳一か……。なるほど大した選手だな」
海南の攻撃。
牧がボールを保持。 「さあ、一本だ!」
高砂がハイポストに立った。
マークにつく河田。 「お、やっと勝負する気になったか?」
堂本、腕組み。 (海南の攻め方が変わってきてるな…)
そして、ローポストには神。 かわりに武藤が外に出ている。
これにより、野辺も外に釣り出された。
ボールは武藤へ。珍しく1対1の構えを見せる。
神奈川軍団も驚く。 「武藤の1ON1?」
高頭、ニコリ。 「いいだろう。 思い切っていけ、武藤」
記者席の弥生 「平面の勝負だわ。あの位置ならもしかしたら…」
武藤、ドリブルイン!
野辺を抜いた!
「おおお!!??」 「武藤、やった!!!」
「行かせるか!」 神をマークしていた松本が、すかさず出てくる。
武藤、フリーになった神へのパスを狙う!
しかし
「甘いな!」 松本はこのパスを読んでいた。立ち止まって腕を伸ばす。
しかし
「甘いのはそっちだ!」 武藤はパスを止めた! 絶妙のフェイク。
一瞬ノーマークに!
「うまい!!!!」 「ナイスフェイク!!!」
すかさず、武藤のジャンプショット。
バシイイイイ!!!!!!!
後ろから野辺のブロック!!! 「いや、そっちだよ」
「あああああああ!!!!! またブロックだーーー!!!!!」
「やっぱりインサイドは圧倒的に山王だ!!!!!」
ボールを拾ったのは河田。 「うっし!! 速攻!!!」
深津にボールが渡る。 「ナイスディフェンスだピョン」
山王が走る! 海南陣内になだれ込む!
「またターンオーバー!!!」
「山王の速攻だ!!!!」
ボールは沢北へ!
ゴール前には牧が待ち構えている。
「きた!!! 牧VS沢北!!!」
ダム!!! 沢北、突っ込む。
(ファウルしてでも潰してやる!!) 牧、ブロックに跳ぶ!!!
スッ
沢北、必殺のスクープショット!!!
(なに!?) 牧、頭上を越された。
ザシュ!!!
山王 68
海南 57
「あああああ!!!!! 出たあああああ!!!!」
「必殺のスクープショットだーーーーーーー!!!!!!」
「ついに点差が二桁になっちまったぞ!!??」
山王応援団が立ち上がる。
「うおおおおおおーーーーーーーー!!!!!」
「いいぞ!いいぞ!沢北ーーー!!!」
「沢北!!!!!」 「沢北!!!!」
弥生が苦笑い。 「ちょっと……、もう止まらないわね……」
中村、唖然。 「彼を止める方法はあるのか……?」
牧紳一をもってしても、沢北栄治は止められない。
その後、海南は牧のゴール下で2点を返すも、
次の攻撃で深津のスリーポイントを喰らい、さらに突き離される。
「強い!! 山王強い!!!」
「すげえ爆発力だ!!! これは強い!!!」
後半、最初の10分を終えて点差は12点。
3rdクォーターは完全に山王が制する形となった。
3rdクォーター終了
山王 71
海南 59
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選抜編
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引用「Kの部屋」