大手町一家によるプレイヤーの為のバスケットボール理論ブログ

[ 2010年08月01日 ]

#120(選抜編)……仙道がいる

試合時間 残り4分30秒

翔陽 63
陵南 56


ベストメンバーに戻った翔陽が、連続得点をあげ点差を7点とした。

これがオール3年生の連携、と言わんばかりのパスワーク。



藤真が声を出す。
「さあ、次も止めるぞ!! 一気に二桁まで広げるんだ!」

翔陽メンバーが呼応する。

「オウ!!!!!!」



続く陵南の攻撃。


彦一が不安げな表情で見ている。
「さすがは翔陽や……。また7点差まで広がってしもうた。
前半もベストメンバーの翔陽にリードを許したし、大丈夫やろか…」

田岡が腕組み。
「大丈夫だ。ウチには仙道がいる」


観客席の魚住。
「頼むぞ、仙道。ここからがお前のリーダーシップが問われる時間だ」



会場も分かっていた。



―――――ここからは仙道だ




仙道、ゆっくりとドリブル。


翔陽ディフェンスの目が光る。

(来い!仙道)


ダム!



「行ったーーーーーーー!!!」

「仙道だ!!!!!」



長谷川&永野がブロックに跳ぶ。



が、仙道のジャンプ力は彼らを大幅に上回った。


190cmと191cmのブロックを越すジャンプショット!




ザシュ!!!



「うおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」

「高ーーーーーーーーい!!!!!!!」

「すげええ仙道!! 翔陽ディフェンスを高さで破りやがった!!!!」



陵南ベンチのメンバーの顔色が変わる。


「仙道!!」

「そうだ!! 俺たちのチームには仙道がいるんだ!!!」

「仙道がいるんだ!! 負けるもんか!!」




翔陽の反撃。


藤真からローポストの永野にボールが渡る。


永野、ドリブルをつきながら、ジリジリと菅平を背中で押し込む。

ゴール下に入ったところで、仙道がダブルチームに来た。


長谷川がボールを呼び込む。

「永野!!」


ハイポストの長谷川にボールが入った。



今度は仙道が長谷川をチェックに行く。


その瞬間、長谷川は永野にリターンパス。




バシイ!!!



仙道がパスカット! このパスを読んでいた。

長谷川を止めに、前に出ると見せかけて、すぐに戻ったのだ。



「仙道!!!!」

「すげえええ!!! 仙道!!!」



仙道が声を出す。 「走れ!!!」

ボールは、仙道から植草へ渡った。


陵南のカウンターアタック!



そこに藤真の手が伸びてきた。



バシ!!




植草のボールがはたかれる。



「藤真!!!」

「藤真のスティール!!!!」


藤真が、お返しとばかりに、スティールを決めた。


「ちっ」


仙道が藤真をマークに行く。 

藤真、すぐにパス。前にいる長谷川へ。


長谷川はすぐにローポストの花形へ。



「うわ!!! 速い!!」

「ボールが止まらない!!!」



ドガアアアアア!!!!!



花形のワンハンドダンク!!!!



「決まったーーーーーーーーーー!!!!」

「花形ダンク来たあああーーーーー!!!!!!」

「翔陽、再び7点差にしたああ!!!」


翔陽ベンチ、応援席共に大爆発。


「やったーーーー!!! 花形さん!!!!!」

「藤真さん!!!! ナイスディフェンス!!」



観客席の神。
「う~ん、仙道のシュートとパスカットで、陵南に流れが来そうだったんだけど…。
さすがは藤真ですね。あのスティールでまたリードを広げた」

隣の牧。
「このメンバーでは、やはり翔陽の方が一枚上だな。完全に勢いに乗ってしまった。
ここからひっくり返すのは、いくら仙道といえども、至難の業だぞ」


そして赤木。
「翔陽の連携は完璧だ…。仙道がスーパープレイを連続で見せても流れが変わらん。
もう残り時間も少ない。このままでは試合が決まってしまうぞ」

三井が続く。
「つまり、陵南が仕掛けないとダメってことか。狙うポイントはただひとつ……」



―――――――5ファウル



田岡、仙道をジッと見る。


仙道がその視線に気づいた。田岡と目が合う。



そして、黙ってうなずいた。



残り時間3分30秒

翔陽 65
陵南 58


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選抜編
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引用「Kの部屋」

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