試合時間 残り4分30秒
翔陽 63
陵南 56
ベストメンバーに戻った翔陽が、連続得点をあげ点差を7点とした。
これがオール3年生の連携、と言わんばかりのパスワーク。
藤真が声を出す。
「さあ、次も止めるぞ!! 一気に二桁まで広げるんだ!」
翔陽メンバーが呼応する。
「オウ!!!!!!」
続く陵南の攻撃。
彦一が不安げな表情で見ている。
「さすがは翔陽や……。また7点差まで広がってしもうた。
前半もベストメンバーの翔陽にリードを許したし、大丈夫やろか…」
田岡が腕組み。
「大丈夫だ。ウチには仙道がいる」
観客席の魚住。
「頼むぞ、仙道。ここからがお前のリーダーシップが問われる時間だ」
会場も分かっていた。
―――――ここからは仙道だ
仙道、ゆっくりとドリブル。
翔陽ディフェンスの目が光る。
(来い!仙道)
ダム!
「行ったーーーーーーー!!!」
「仙道だ!!!!!」
長谷川&永野がブロックに跳ぶ。
が、仙道のジャンプ力は彼らを大幅に上回った。
190cmと191cmのブロックを越すジャンプショット!
ザシュ!!!
「うおおおおおおおおおお!!!!!!!!!」
「高ーーーーーーーーい!!!!!!!」
「すげええ仙道!! 翔陽ディフェンスを高さで破りやがった!!!!」
陵南ベンチのメンバーの顔色が変わる。
「仙道!!」
「そうだ!! 俺たちのチームには仙道がいるんだ!!!」
「仙道がいるんだ!! 負けるもんか!!」
翔陽の反撃。
藤真からローポストの永野にボールが渡る。
永野、ドリブルをつきながら、ジリジリと菅平を背中で押し込む。
ゴール下に入ったところで、仙道がダブルチームに来た。
長谷川がボールを呼び込む。
「永野!!」
ハイポストの長谷川にボールが入った。
今度は仙道が長谷川をチェックに行く。
その瞬間、長谷川は永野にリターンパス。
バシイ!!!
仙道がパスカット! このパスを読んでいた。
長谷川を止めに、前に出ると見せかけて、すぐに戻ったのだ。
「仙道!!!!」
「すげえええ!!! 仙道!!!」
仙道が声を出す。 「走れ!!!」
ボールは、仙道から植草へ渡った。
陵南のカウンターアタック!
そこに藤真の手が伸びてきた。
バシ!!
植草のボールがはたかれる。
「藤真!!!」
「藤真のスティール!!!!」
藤真が、お返しとばかりに、スティールを決めた。
「ちっ」
仙道が藤真をマークに行く。
藤真、すぐにパス。前にいる長谷川へ。
長谷川はすぐにローポストの花形へ。
「うわ!!! 速い!!」
「ボールが止まらない!!!」
ドガアアアアア!!!!!
花形のワンハンドダンク!!!!
「決まったーーーーーーーーーー!!!!」
「花形ダンク来たあああーーーーー!!!!!!」
「翔陽、再び7点差にしたああ!!!」
翔陽ベンチ、応援席共に大爆発。
「やったーーーー!!! 花形さん!!!!!」
「藤真さん!!!! ナイスディフェンス!!」
観客席の神。
「う~ん、仙道のシュートとパスカットで、陵南に流れが来そうだったんだけど…。
さすがは藤真ですね。あのスティールでまたリードを広げた」
隣の牧。
「このメンバーでは、やはり翔陽の方が一枚上だな。完全に勢いに乗ってしまった。
ここからひっくり返すのは、いくら仙道といえども、至難の業だぞ」
そして赤木。
「翔陽の連携は完璧だ…。仙道がスーパープレイを連続で見せても流れが変わらん。
もう残り時間も少ない。このままでは試合が決まってしまうぞ」
三井が続く。
「つまり、陵南が仕掛けないとダメってことか。狙うポイントはただひとつ……」
―――――――5ファウル
田岡、仙道をジッと見る。
仙道がその視線に気づいた。田岡と目が合う。
そして、黙ってうなずいた。
残り時間3分30秒
翔陽 65
陵南 58
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選抜編
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引用「Kの部屋」