大手町一家によるプレイヤーの為のバスケットボール理論ブログ

[ 2010年07月30日 ]

#119(選抜編)……ベストメンバー

残り5分

翔陽 58
陵南 56


翔陽がタイムアウトを取った。



メンバーがベンチに戻ってくる。

「いよいよ勝負の時間だな」 高野と永野が体をほぐしている。


藤真の周りに選手が集まった。


藤真が切り出す。
「ここでスターティングメンバーに戻す。俺たちのバスケで勝負を決めよう。
絶対に勝てる。ファウルトラブルになる前は俺たちが大量リードしてたんだ。
この5人なら絶対に勝てるぞ」

花形が返す。
「この段階にくると、陵南は仙道、仙道で来るだろうな。アイツだけは
要注意だ。徹底的にチェックしていこう」

長谷川が続く。
「あとは福田だ。仙道が切れ込んできたら常にアイツのポジションを
気にしておかないとな。一度止めても、何度でも喰らいついてくる。
油断せずに、しっかりマイボールにしていこうぜ」


藤真が締める。

「正真正銘のラストチャンスだぞ。これを勝って海南と勝負だ。
絶対勝つぞ!!」


「おう!!!!!!!!!!!!!!」



陵南ベンチ。

田岡が指示を出す。
「翔陽は恐らく4ファウルの2人を戻してくるはずだ。インサイドの勝負は
これから苦しくなってくるだろう。ただ、向こうにも不安要素はあるんだ。
それを忘れるな。強気で攻めろ。4ファウルが2人だぞ、分かってるな」

仙道が越野と福田に声をかける。
「越野、福田。外でシュートチャンスがあったら、打つそぶりだけでも見せてくれ。
それだけでも翔陽のディフェンスが広がるはずだ。インサイドを攻めようと思ったら
そういう動きが必要だ。頼むぞ」

越野がニヤリ。
「おう。任せとけ」

福田は黙ってうなずく。


そして、仙道は彦一に聞いた。 「菅平のファウルはいくつ?」

彦一が返す。 「え~っと、まだ1個ですね」

田岡が指示を出した。
「菅平、いざとなったらファウルだ。まともにやって勝てる相手じゃない。
怖がるなよ。逃げたら負けだぞ。思い切ってぶつかれ」

菅平、うなずく。 「分かりました」


『ビビーーーーーーーーーーー!!!!!!!』


両軍のメンバーがコートに戻ってきた。


「おおおおおお!!!!! 出てきたぞ!!」

「高野と永野が戻ってきた!! 翔陽スタメンだ!!」

「ラスト5分!! 最後の勝負だ!!!!」



翔陽ボールで試合再開。



藤真がボールを保持。

植草と越野が前に出る。


「藤真!」 花形がハイポストに上がってきた。


翔陽は、また陵南ディフェンスのポケットをついてきた。


藤真から花形へ。


陵南、一気に花形を囲い込む。

植草、越野、仙道、菅平、4人がかりだ。


「おおおおおおお!!!! 4人で囲った!!」

「インサイドを封じにきたぞ!!」


花形は藤真にボールを戻した。


「藤真だ!! シュート来るぞ、チェックしろ!!」


植草と越野が藤真を抑えに行った瞬間



ブン!!!


藤真の素早いパスがゴール下へ飛んでいった。


「うわああああ!!!! うまい!!!!」

「ディフェンスが広がった瞬間、中にパスだ」



ボールは、ゴール下の高野に渡る。


目の前には福田ただ1人。 


「守れ!」 仙道、菅平がハイポストからゴール下に降りてきた。



しかし、今度はハイポストで待っていた花形へボールが回る。


「早い!!!!」

「すげえパスワークだ!!!」


花形、ハイポストからのジャンプショット。



ザシュ!!!




「決まったーーーーー!!!!!」

「なんてパスワークだ!! さすがは3年生!!!!」


藤真が手を叩く。
「よーーし!! いい攻撃だ!!!!」


翔陽のリードは4点になった。



陵南の反撃。


ゲームメイクは仙道。


他の4人がコートを動き回る。

ディフェンスを振り切ってノーマークになれば、仙道のパスが飛んでくると信じて。


仙道、カットイン!!


「また行ったーーーー!!!」

「仙道は果敢に中を攻めるぞ!!!」


翔陽のディフェンスが寄ってきたところで、アウトサイドにボールを展開。


越野に渡った。


「もらった!」 越野、スリーポイント。




バシイ!!!!!



永野のブロックショットが炸裂!!


「うわああああ!! 高ーーーーい!!!」

「完璧なブロックだ!!」


ボールを拾ったのは長谷川。


すぐに藤真に渡す。 「よし!! 速攻だ!!」



「おおおお!? 翔陽が走るぞ!!!!?」

「あの摩天楼軍団がファストブレイク!!!?」



「やばい! 戻れ!!」 仙道が声を出す。


必死に戻る陵南ディフェンス。



ボールはインサイドに走りこんだ高野に渡った。



「打たせるな!」 越野、福田が高野を囲む。



高野、ハイポストの花形へパス。


「さっきと同じパターンだ!!!」

「ローポストからハイポスト!!!!」


しかし、仙道が読んでいた。すぐに花形をチェック。


「仙道!!」 「さすが仙道!!!」



(甘い!) 花形、今度は外へパス。



そこには藤真!



「藤真!!!!!!」

「あああああ!!!フリーだ!!!!」




ザシュ!!!!!



ノーマークでスリーポイントを沈める。



「うわあああああ!!! 藤真、来たーーーー!!!」

「ここで3点だーーーーーー!!!!!」

「翔陽、すげええ!!! 絶対ノーマークを作ってくる!!」

「これが3年生の連携だ!!!」




観客席の牧。
「攻撃ももちろん見事だが、永野のブロックショットがでかいな。
4ファウルにも関わらず、思い切って叩きに行った。さすがだ」

高頭、腕組み。
「落ち着いている中に大胆さがある。経験だな。3年生ならではのプレイだ」




翔陽 63
陵南 56




最後の勝負、先手を取ったのは翔陽。


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選抜編
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引用「Kの部屋」

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