大手町一家によるプレイヤーの為のバスケットボール理論ブログ

[ 2010年07月30日 ]

#117(選抜編)……弱点から武器へ

3rdクォーター残り時間1分


翔陽 45
陵南 42



陵南の怒涛の反撃により、ついに点差は3点に。

「さあ!陵南、いよいよ追い詰めたぞ!」

「翔陽はどうした!? このままやられるのか?」


藤真が花形に一声かけた。
「花形、伊藤と山田が浮き足立ってしまってる。お前に任せていいか?」

花形がニコリ。
「ああ、任せろ。ここは3年の出番だ。高さで勝負に行こう」




藤真がボールを運ぶ。

植草と越野がチェックに行く。


藤真にはダブルチームだ。


田岡が声を出す。
「よーーし!いいぞ、植草、越野! 藤真の動きを封じるんだ!!」


「ちっ」 藤真は伊藤にボールを渡した。


ここにはマークが入らない。陵南のゾーンディフェンスは、
藤真以外のアウトサイドを捨てている。



越野がニヤリ。 「どうした? 打ってこいよ」


「この!」 伊藤がシュートモーションに。


しかし、藤真の声が飛ぶ。 「まて!焦るな!!」



「藤真さん!?」 伊藤が手を止めた。



仙道、苦笑い。
(ちぇ、今のは打ってもらいたかったな…)

魚住は眉間にシワ。
「藤真め……。今のはタイミングも悪いし、ムキになってたし、
絶対に外れたはずだったんだが…」



伊藤は、藤真にボールを戻した。


「藤真だ! 出ろ!」 またもや、植草&越野が前に出てくる。


その瞬間を藤真がついた。


ハイポストへ絶妙のパス。


花形に渡った。ゴールを背にしてボールをキャッチ。


植草と越野が前に出たせいで、陵南のゾーンは前列と後列の間が
大きく開いていたのだ。そのポケットを花形が狙った。



藤真、花形と目が合う。(頼むぞ、花形)



花形の真後ろに仙道がくっつく。


「仙道VS花形!!」

「インサイドで勝負か!?」



しかし、花形はそのまま真後ろにパス。

ノールックで背後、つまりゴール下へボールを通した。


「おおお!!? スゲえパスだ!!」



ボールは長谷川へ。


福田がチェック。


長谷川の目が光る。 (1対1なら相手じゃねえんだ!)


ダム!


スピンムーブで福田を振り切った!



バス!!



見事にゴール下を決める。


「おおお!!! 長谷川だ!!」

「花形とのハイ&ロー!! しかもノールック!!」

「完璧なコンビプレイだ!! さすが3年生!!」



翔陽 47
陵南 42



花形が、伊藤と山田に声をかける。
「慌てる必要はないぞ。今みたいに中を狙えば、ゴールは奪えるんだ。
リバウンドだって絶対勝てる。外のシュートは思い切って狙えよ」

伊藤と山田、少し笑顔に。
「花形さん……」



残り30秒を切った。


陵南、このクォーター最後の攻撃。



翔陽がゾーンを組む。


藤真が、さっきのお返しとばかりに声を出した。

「仙道と福田だ!!!アイツらだけは抑えろ!! 他は打たせても構わん!!」


越野の表情が変わる。 「なんだと!?」




「越野、リラックス!」




越野が振り返る。 笑顔の仙道がいた。 「仙道……」


仙道が越野に指示を出す。 「落ち着いて。あれ、行ってみろよ」

越野、ニヤリ。 「そうだな。藤真がああ言うなら、やってみるか」




そして、翔陽の待ち構えるフロントコートへ。



仙道がボールを保持。


山田の前だ。 (仙道……、またオレの所を狙ってきた)


すぐに藤真が寄ってくる。山田とともに仙道をチェック。
「行かせんぞ、仙道」


山田、安堵の表情。
(藤真さんが来てくれれば大丈夫だ。自信を持ってディフェンスするぞ)


ダム!

仙道のカットイン!


藤真と山田がついている。

堅さの取れた山田は動きがいい。2人で仙道のコースをふさぐ。


「ああ!抜けない!!」

「仙道を止めている!! さすがは藤真だ!!」




「よし!」 仙道、大きく外へのパス。



越野へ渡った。



しかし、藤真は仙道のマークを外さない。
(絶対最後はコイツにボールが来るんだ。絶対空けねえぞ)



しかし、次の瞬間、予想外の展開。



越野、スリーポイントを放つ。


「なにぃ!? 3点だと!?」

「越野が打った!!!」



 
ザシュ!!!



「!!!??」


田岡、ガッツポーズ。 「よし!!」



「あああああ!!!! 決まったーー!!!」

「越野も3点を決めたーーーー!!!」



越野、ちょっとホッとした様子。 「ふぅ、入ってくれたぜ」



田岡も絶好調。
「仙道と福田だけじゃないんだ。シュート力をアップさせたのは。
越野は身長が無いからな。必須項目として特訓させたんだ」


藤真、舌打ち。
「チッ、思ったより厄介なチームになっちまってるな……」

観客席の牧も驚いている。
「おいおい、弱点だったアウトサイドが武器になってるぜ……」


彦一、ガッツポーズ。
「ウチは全国に行かれんかった。でも、逆に新チームの始動は早かったんや。
課題は全部解消したで。夏の陵南と同じやと思ったら大間違いや」



『ビビーーーーー!!!』

『第3クォーター終了!!!』




結局、この3rdクォーターで陵南は点差を2点にまで縮めることになった。

翔陽のファウルトラブルと、新兵器のスリーポイントシュートで
一気に詰め寄ったのだ。


だが、翔陽のビッグマン2人は退場したわけではない。まだ試合には復帰できる。

藤真は、どこで彼らを投入するのか。




残り10分。




3rdクォーター終了

翔陽 47
陵南 45


次の話へ
選抜編
目次

引用「Kの部屋」

[ad]
整体学校  探偵 浮気調査  消臭 体臭  看護師 求人