大手町一家によるプレイヤーの為のバスケットボール理論ブログ

[ 2010年07月30日 ]

#116(選抜編)……藤真を止めろ

3rdクォーター 残り3分

翔陽 45
陵南 36


翔陽、高野&永野が共に4ファウルで、ベンチに退く。

高さで逆転した陵南に追い風。



仙道のフリースロー。


一度深呼吸をしてシュート。


ザシュ!!



「よーーーーーっし、仙道!!!!」

「これで8点差だ!!!」



仙道が手を叩いて、チームメイトを鼓舞する。

「さあ、ディフェンスだ。一本止めよう!」



藤真がボールを保持。


植草と越野は思い切って2人でチェックに入った。


「2人行った!!!」

「藤真を封じるつもりだ!!!!」



(他が空いてる) 藤真から伊藤にパス。


ノーマークだ。



しかし打たない。



田岡がニヤリ。
「これも2人のビッグマンが消えた影響だな。リバウンド力の低下で
アウトサイドのシュートに、思い切りがなくなる」


藤真、舌打ち。 (ちっ…)



伊藤からインサイドの長谷川に。


ここには福田がつく。



(コイツなら振り切れる) 長谷川、1ON1を挑む。


背中で福田を押しながら、ドリブルでゴール下へ進入。



そこに




バシイ!!!



一瞬の隙を突き、福田の後ろから仙道がはたいた。


「おおおおお!!! ナイススティール!!」

「仙道!! 抜け目なし!!」



(チッ、また仙道か!!) 長谷川、ディフェンスに戻る。



ボールを拾った植草が走る。


藤真が来た。 「来い!」


が、植草は落ち着いて越野にパス。 (この人と勝負する必要はない)



彦一がガッツポーズ。 「植草さん! 落ち着いてる!」



そして越野は、仙道に渡した。


「さあ、仙道だ!!!」

「点差を詰めるチャンスだぞ!!!」



翔陽のゾーンは3-2。

前線は全員180cm以下の選手だ。



仙道は、高野に代わって入った控え選手(14番・山田)のポジションを狙った。


藤真が叫ぶ。 「山田!! タイトにつけ!!」



しかし、仙道の敵ではない。


仙道、真っ向勝負のジャンプショット。


10cmの以上の身長差を生かし、高い打点で上を越す。



(た、高い……!)



ザシュ!!!



「仙道、決めたーーーーー!!!!」

「これで6点差!!!」

「陵南が詰め寄ってきたぞ!!!」



藤真が大声を出す。 「大丈夫だ!! 落ち着け!!」



仙道も声をかける。

「植草、越野!! 藤真さんを徹底マークだ!!」


藤真、ボールを止める。 「なに?」



仙道が続ける。
「いまの状況で、勝負に来れるのは藤真さんしかいない。
藤真さんだけは自由にさせるな!! インサイドは俺たちが抑える」



翔陽メンバー、カチンと来る。
「なんだと!? なめやがって」




しかし、それは真実だった。


伊藤、山田の2年生に勝負に行く勇気はなかった。

完全なる陵南ペース。この劣勢で、頼れるのはやはり3年生なのだ。



越野&植草が2人がかりで藤真につく。


田岡が声を出す。 「いいぞ!! 藤真を抑えろ!!」



しかし、そこは藤真。 このダブルチームをかいくぐる。


ダム!!


「おおおお!!!かわした!!」

「さすが藤真だ!!!」



抜かれた植草、思い切って藤真を後ろから止める。


ドン!!


『ピピーーーーー!!! ファウル!!!白8番!!』



「ファウルだ!!」 「陵南、ファウルで止めた!」



仙道、ニコリ。 「OK! それでいい。藤真さんに仕事をさせるな」



田岡も不敵な笑み。
「それでいい。藤真を自由にさせなければ翔陽は機能しないんだ。
翔陽のメンバーは藤真に使われることで生きるんだからな。
司令塔のリズムを狂わせて行けば、攻撃力はダウンしていく」



翔陽のスローイン。


スローワーは伊藤。



「よし」 仙道が駆け寄る。 そして、伊藤の目の前に立った。


「なに!?」



植草と越野は2人がかりで藤真をマークする。


(やばい、パスできない……!) 伊藤は必死でパスコースを探す。 



一瞬、長谷川が空いた。 「伊藤、こっちだ!」


が、見透かしたように、目の前の仙道が手を伸ばす。



(ダメだ!! コースがない……!) 伊藤、パスできない。



『ビビーーーーー!!!!』

『5秒!!! オーバータイム!!!』



「うわあああああ!!!! 5秒だーー!!!」

「また陵南ボールだぞ!!!」




「一本、行こう」 仙道がゆっくりとボールを運ぶ。



翔陽のメンバーが待ち構える。



ダム!


仙道、突っ込む!


「また仙道だ!!!」

「行ったーーーー!!!!」

「中に切れ込んだ!!!」



「止めろ!!」 翔陽ディフェンスが、仙道を囲む!


仙道、外へパス。


「いや、外だ!!!」



そこには福田。



ノーマークでスリーポイント!


「出た!! 福田のスリー!!!!」




ザシュ!!!



「うわああああ!!! 来たーーーー!!!!」

「さっきは中!! 今度は外だ!!!!」

「一気に3点差!!!!!!」



田岡が思わず立ち上がる。
「よーーし!!!! いいリズムだ!!!」


会場がざわつき始める。

「いよいよ陵南が追い詰めたぞ……」

「こりゃ、このまま一気にひっくり返しそうな勢いだな」




陵南がついに翔陽を捕らえた。




3rdクォーター残り時間1分


翔陽 45
陵南 42


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選抜編
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引用「Kの部屋」

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