翔陽 43
陵南 32
「どうした陵南!! もうおしまいか!!??」
藤真がいよいよモードに入ってきた。
「終わらないですよ」
仙道も、お返しを宣言する。
陵南の攻撃。
仙道がボールをキープ。
陵南の選手が動く。 翔陽のゾーンをかき回す。
そして
ブン!!
仙道の素早いパスが、ゴール下の福田に入った。
福田のシュート。
バシイ!!!!
後ろから花形のブロックショットが炸裂!!!
「うおおおおおおお!!!!花形!!!」
「後ろからブロックだああ!!!守備が堅い!!」
仙道、驚く。 「あちゃあ……。空いたはずだったのに」
しかし福田、みずからこぼれ球を拾った。
「OK!福田、一回戻せ!」
陵南、攻撃の建て直しを図る。
観客席の牧。
「あのへんの粘り強さは見事だな、福田」
高頭が続く。
「ここからは一本外すごとに、勝利が遠のくからな。
陵南の選手も必死だ」
植草がボールを保持。
(どうする? あくまでもインサイドを狙うか……。それとも仙道で行くか…?)
バシイ!!
植草のボールがはたかれた。
「ああ!!」
藤真だった。
「藤真!!!」
「藤真だ!!!!藤真のスティール!!」
植草、必死に追いかける。 (しまった。考えてる隙に……!)
そして
藤真を捕らえた。
が、藤真は手前でジャンプストップ。 止まることで植草を振り切る。
「上手い!!」
そこからミドルシュート。
バシイ!!!
後ろからブロック!!
藤真、振り返る。
「仙道!!!!」
「おおおおお!!!! 仙道だああ!!!」
「お返しのブロック!!! こっちも守備が堅い!!」
仙道がボールを拾って走る。
(ここで点をやるわけには行かねえ)
ひとりで翔陽ディフェンスに突っ込む仙道。
伊藤をかわす!
「仙道!」
花形も抜き去る!
「また抜いた!!!!」
高野がチェックに行く。
仙道は強引に突っ込んで行った。 (チャンス)
「!?」
藤真がすぐに叫ぶ。
「ノーファウルだぞ!!! 高野!!!」
「くそ……!!」 高野、手を挙げるだけで見送る。
バス!!
仙道がレイアップを決めた。
「やった!! 仙道!!!!」
高野がボールを叩きつける。 「ちきしょう!!」
翔陽 43
陵南 34
仙道がつぶやく。 「ふぅうう、やっと一桁だ」
(ファウルは取れなかったか……。さすが藤真さんだな)
田岡がホッとした表情。
「よくぞ取った。 とりあえずこの一本は大きいぞ」
藤真がボールを拾う。
(仙道……。しぶといヤツだ)
続く、翔陽の攻撃。
エースセンター、花形がゴール下を攻める。
もちろん、仙道のいないサイドから。
福田が懸命のチェック。
が 「甘い」
花形の美しいフェイダウェイが、福田のブロックを越す。
ザシュ!!
「花形だ!!! さすがに上手い!!」
「ダメだ!!陵南は花形を止めることができない!!!!」
翔陽 45
陵南 34
仙道、考える。
(マズイな……。この第3クォーターで同点にしたいんだけどな……)
田岡も同じことを考えている。
(もうひと息なんだが、追いつかないな。やはり………)
仙道の目が光る。 (やはり、1人消すしかないな)
陵南の攻撃。
仙道がゴール下に入った。高野の前だ。
藤真に予感。(ゴール下! ファウルを狙う気か?)
仙道にボールが入った。背後には高野。
仙道、高野に体をぶつける。
「パワー勝負!!?」
「仙道!! ゴール下で高野に挑む気か!?」
高野、目つきが変わる。「この2年が!! ナメんじゃねえ」
藤真が叫ぶ。 「ダメだ!!冷静になれ!!高野!!!」
仙道、シュートへ。
「喰らえ!!」 高野がブロックに跳ぶ!!
ビシイイ!!!
高野が仙道の手を叩いた。
『ピピーーーーーーーーーーー!!!!』
審判の笛が鳴る。 高野に残酷な4つ目のファウルを告げた。
藤真に戦慄。 「ああ……!!!!」
しかも
バス!!!
「うわあああああ!!!! 入ったーーーー!!!!」
「仙道が決めた!!! しかもファウルも取ったぞ!!!!!」
陵南のベンチが沸きあがる。
「やったーーーー!!! さすが仙道!!!」
「これで2人が4ファウルだ!!!」
高野がうつむく。 「しまった………」
(仙道……、ついムキになっちまった)
高野 4ファウル
永野 4ファウル
藤真、やむを得ず交代を支持。
投入された選手は、170cm後半といったところ。
翔陽が誇る190cmカルテットのうち、2人がコートから姿を消した。
対する陵南のフロントラインは、190cmクラスの選手が3枚。
ついに、高さで陵南が逆転した。
田岡が叫ぶ。
「よくやった、仙道!! さあ、一気に逆転だ!!!」
仙道が、タイムアウトの時と同じ台詞を吐く。
しかも、確かな感触を掴んで。
「よし、第3クォーターで追いつくぞ」
3rdクォーター 残り3分
翔陽 45
陵南 36
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選抜編
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引用「Kの部屋」