後半戦
翔陽 36
陵南 23
翔陽は、藤真、伊藤、長谷川、永野、花形の5人がコートに。
陵南は前半から代わらぬ5人だ。
藤真が心の中でつぶやく。
(高野のほうが、気性が荒いからな……。もったいないが、ひとまず休憩だ)
田岡がアゴをさする。
「よし。高さはほぼイーブンになったぞ。ここから反撃だ」
後半の先制点は陵南だった。
ゴール下で勝負に行く福田。
永野は強くプレッシャーをかけられない。
バス!!!
福田がねじ込んだ。
「決めたーーー!!福田だーーーー!!!」
「いいぞーーー!!福田ーーー!!!」
調子を上げてきた陵南は、ディフェンスも好調に。
『ビビーーーーー!!!!』
『24秒!!オーバータイム!!』
「おおおおお!!!抑えきったーーーー!!!」
「陵南の動きがいいぞ!!!」
「翔陽はファウルトラブルで元気がなくなったか?」
点差を11点として、陵南の攻撃。
仙道が声をかける。
「さあ、次の攻撃で点差は一桁だ。詰めるぞ!」
「オウ!!!」 陵南メンバーの表情が、イキイキとしている。
再び福田へ。
「潰せ!」 翔陽が2人ががかりで抑えに行った。
永野と花形でチェック。
さすがに、これでは福田もシュートにいけない。
一度、外の越野に戻した。
「こっちだ! 越野!!!」
ローポストから、ボールを要求する声。
「仙道!!!」 「仙道が中に入った!!」
仙道にボールが渡る。
長谷川がチェックに。
ダム!
仙道、スピンムーブで長谷川を振り切る。
「仙道……!」 花形がヘルプに入った。
スッ
仙道から絶妙のパス。
ボールは福田へ。 永野との1対1。花形はすぐにヘルプに来れない。
福田、パワー勝負へ。 3ファウルの永野を狙う。
永野、受けて立つ構え。 (この2年が、ナメやがって!!)
田岡がささやいた。 「思うツボだ。 行け、福田」
しかし、藤真が制す。 「ノーファウルだぞ!! 永野!!」
(藤真…!) 永野は両手を挙げるにとどめた。
ガン!!!
福田のシュートは失敗。
藤真がニヤリ。 (お前の身長はそれだけでプレッシャーになるんだ)
田岡、眉間にシワ。 「くっ、藤真は冷静か……」
リバウンドは花形。 「よーーっし!ナイスリバン!!!」
「おおおおお!!! 今度は翔陽が陵南を止めた!!!」
「さすが高さの翔陽!! ゴール下の威圧感は抜群だ!!」
藤真が手を挙げて、声を出す。
「さあ!一本取るぞ!! 確実に決めていこう!!」
「おう!!」 花形、永野がインサイドで体を張る。
田岡が叫ぶ。
「中を固めるんだ!! ゴール下に入れさせるな!!」
しかし
藤真、いきなりシュート!
「ああああ!!!!」
「藤真のスリーだ!!!」
ザシュ!!
「来たーーーーーーーー!!!!!!!!」
「藤真の3点!!! 外から決めた!!!」
植草、悔やむ。 (しまった。藤真には当たらないとダメなんだ……)
田岡も同じ顔。 「俺が『中を固めろ』と言ったばかりに……」
翔陽 39
陵南 25
「おいおい!!逆に点差が開いちまったぞ!!」
「ファウルトラブルが効いてないじゃないか!!」
「翔陽、強い!!! 本当に強い!!」
牧、苦笑い。
「イヤなプレーヤーだな。『確実に行こう』などと言っておきながら、
いきなりのアウトサイドシュートだ。あれは予想できないぜ」
清田、腕組み。
「さすがは藤真。名選手と言うか、名将と言うか……」
藤真のスリーポイントで点差は14点に。
高さの翔陽が、外からも決めてきた。
「これは完全に翔陽が支配しているぞ!!」
「やはり3年の力はスゲええ!!!」
ファウルトラブルを跳ね返した翔陽。
しかし、この後、陵南の反撃が始まる。
彼らには新兵器があった。
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選抜編
目次
引用「Kの部屋」