大会5日目。
いよいよ、ベスト8の対決となる。
この日は4試合が同じ会場で行なわれる。もちろん満員だ。
メディアが日本一の激戦区と煽ったことにより、注目度は俄然高まっていた。
「今日は全試合観ていくぜ!!」
「4強揃い踏み!!どこが一番強いんだ!?」
まずは、第1試合。
第1シードの海南大附属が登場。対するは、古豪・津久武。
「さあ来た!!王者・海南だ!!」
「牧ー!!神ー!!頼むぞーー!!!期待してるぞーー!!」
津久武は得意の外角で勝負に出た。
序盤は3点が確率よく決まり、なんとか海南についていく。
海南がスロースターターであることも幸いし、得点上は互角の展開だった。
しかし2ndクォーター中盤から、牧&清田の厳しいディフェンスの前に
ミスを連発。そこからの速攻で海南にリードを奪われる。
津久武が苦し紛れに放つ、外のシュートはことごとくリングに嫌われ
前半終了間際には、逆に神のスリーポイント4連発を喰らいノックアウト。
例によって後半は控えメンバー中心で戦い、試合を締めた。
最終スコア
海南 131
津久武 49
続く、第2試合。
夏に山王を破ったことにより、知名度をグンと上げた湘北が登場。
対するは三浦台。夏の予選では1回戦で対戦した両校。再び激突である。
湘北の先発メンバーは
PG.宮城
SG.安田
SF.三井
PF.流川
C.桜木
安西は、桜木を初めてスタメン起用した。
桜木の制限時間は他校にはまだ知られていない。
湘北としては、何としても隠しておきたいところ。
しかし、桜木が毎試合控えに回っていると、完治していないことが
バレてしまう可能性がある。安西はここで布石を打った。
桜木はプレーできるというイメージを植え付けたのだ。
センタージャンプ。
夏の大会では、完全に湘北をナメてかかった三浦台。
しかし、いまやその立場は完全に逆転している。
ジャンパーは桜木と村雨。
村雨が告げる。 「夏の借りは返すぜ、湘北よ」
桜木が返す。 「はっはっは、そうかね。せいぜい頑張りたまえ」
村雨、憤慨。 「こ、このガキ…!」
心理戦は桜木が圧倒したようだ。
夏の大会で、安田に向かって「抜いちゃうよ、おチビちゃん」
と言って笑っていたあのリーゼントのガード。彼は緊張しているようだ。
宮城が安田に話しかけた。
「ヤス、どんどんスティール狙えよ。ガード陣をズタズタにしてやれ」
安田は笑顔でうなずいた。
「ああ!もちろん!!」
例のリーゼントには屈辱の会話。 「くそっ…」
三井と流川は、相変わらずオーラを放ち続けている。
これまでに湘北と対戦したチーム同様、三浦台も雰囲気に飲まれかかっている。
そして
ティップオフ!
相手の2倍はあろうかという、ジャンプ力で桜木が跳ぶ。
「うおおおおおお!!!!高けええええええ!!!!」
バシイ!!! 当然のように湘北ボールに。
ボールを拾ったのは宮城。 「よっしゃ!!行くぞ!!」
ボールはハイポストの流川へ。三浦台の選手が警戒する。
流川は一度ボールを外の安田に出した。
リーゼントがマークにきた。
安田はチェックが入る前に、シュートを放った。
「うわ!!打った!!」
「スリーーー!!!??」
「6番が打ったぞ!!!いきなりだ!!!」
ザシュ!!!!
「おおおおおおおおお!!!!!決まった!!!」
「湘北が先制だ!!見事6番!!!」
桜木が叫ぶ。 「おおおお!!!ヤス!!」
宮城も激励。 「ナイスだ!!ヤス!!」
リーゼントが呆然としている。 「これがあの6番か…?」
安田は、夏の試合を一瞬思い出した。
――――――抜くよ~ 抜いちゃうよ~ おチビちゃん
そして、リーゼントに告げた。村雨の言葉を借りて皮肉たっぷりに。
「夏の借りは返すよ」
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選抜編
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引用「Kの部屋」