[ 2010年06月30日 ]

#43(国体編)……狙っていた瞬間

残り時間2分20秒


神奈川 93
秋田   95


沢北が笑っている。
「なんつった?いま」

流川返す。
「オレが勝つ」

闘志むき出しの2人。 ボールを持っているのは深津。



ボールは深津から右45度の位置にいる松本へ。

松本、河田のポジションを伺う。が、牧がベッタリ張り付いている。


「松本さん!」 沢北がハイポストに走りこんだ。

すかさずボールが供給される。 沢北、ハイポストでボールを受け取った。


次の瞬間、ボールは沢北から河田へ。牧がいない角度からのパス。

これが見事に通る。


「うまい!!ハイ&ローコンビネーション!!!!」

「角度を変えて、河田にパスだ!!!」


牧の背後でボールをもらった河田。ゴールを狙う。


「ちっ!」 花形が両手を挙げて河田のチェックに入る。


「よし、空いた」 河田は冷静にフリーの野辺にパス。


「さすが河田!!!」 「よく見えてる!!」


野辺のシュート。


バシイ!!


後ろから流川のブロックショットが炸裂!  河田ビックリ「なにぃ!?」


「おおおお!!!!流川!!!」

「すげええええ!!!!」


ボールを拾ったのは、仙道。


神奈川ボール。

「山王の攻撃を止めた!!!すげえディフェンスだ!!」

「完ペキなハイ・ローだったのに、ブロックしやがった!!」



仙道がドリブルで持ち込む。


その横を流川が走る。 「くれ!」

その横を沢北が走る。 「来い、流川」


「またあの2人の勝負だ!!」

「とことんやり合うつもりだぞ!!!!」


ボールは仙道から流川へ。


沢北との1ON1。


「さあ、沢北と流川の勝負だ!!」


流川、ゴール下まで切れ込む。

が、沢北がシュートに行かせない。ドリブルインは許しても、シュートは許さない。


「あああああ!打てねええ!!」

「沢北が打たせねええ!!!」


ゴール下で手詰まり状態の流川。


「ヘイ!」


そこへ仙道が来た。


流川から仙道へボールが渡る。


仙道のシュート。



バシイ!!!


今度は河田のブロックショット。


「うわあああーーーーーーーーー!!!河田!!!」 

「ブロックのお返しだ!!!!!!」




ボールを拾ったのは、牧。


「牧!!」 

「まだボールは神奈川だ!」



牧がインサイドを狙う。


4ファウルの深津は手を挙げているだけ。

牧の突進を止めることができない。



「入れさせるかあ!!!」

他の秋田メンバーがいっせいに牧を囲んだ。



「もらった!」 牧、ニヤリ。



3人に囲まれた牧、ボールを外へ。


そこには……





「神!!!!!!!!!!!!」




ザシュ!!!!



「ああああああああーーー!!!!!!」

「スリー来たあああああああああーーーーーー!!!!!」

「神だ!!!!」

「そうだ!!!神がいたんだ!!!!!」

「神奈川逆転!!!!!!!!」

「ついに逆転だあああああああああああ!!!!!!」



バチン!!! 

牧と神のハイタッチ!!「よっしゃああああ!!!」



会場どよめく。

「すげえ…。あの状況でフリーの神を見つけるなんて」

「オレなんかすっかり神の存在を忘れてたぜ」

「オレも…」



神奈川ベンチ。

高頭が扇子で扇いでいる。
「何度繰り返してきた攻撃か。牧がペネトレイトでディフェンスをおびき寄せて
神が外から射抜く。このパターンは海南の十八番だ」

藤真が続く。
「そうでしたね。 牧はこの瞬間を狙っていたのかもしれない」

高頭が返す。
「みんなが流川と仙道に意識を持っていかれていた中、牧は神のシュートを
虎視眈々と狙っていたんだ」



神奈川の帝王、牧がここ一番で魅せた。






残り時間1分40秒


神奈川 96
秋田   95


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序章&国体編
目次

引用「Kの部屋」

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