残り時間2分20秒
神奈川 93
秋田 95
沢北が笑っている。
「なんつった?いま」
流川返す。
「オレが勝つ」
闘志むき出しの2人。 ボールを持っているのは深津。
ボールは深津から右45度の位置にいる松本へ。
松本、河田のポジションを伺う。が、牧がベッタリ張り付いている。
「松本さん!」 沢北がハイポストに走りこんだ。
すかさずボールが供給される。 沢北、ハイポストでボールを受け取った。
次の瞬間、ボールは沢北から河田へ。牧がいない角度からのパス。
これが見事に通る。
「うまい!!ハイ&ローコンビネーション!!!!」
「角度を変えて、河田にパスだ!!!」
牧の背後でボールをもらった河田。ゴールを狙う。
「ちっ!」 花形が両手を挙げて河田のチェックに入る。
「よし、空いた」 河田は冷静にフリーの野辺にパス。
「さすが河田!!!」 「よく見えてる!!」
野辺のシュート。
バシイ!!
後ろから流川のブロックショットが炸裂! 河田ビックリ「なにぃ!?」
「おおおお!!!!流川!!!」
「すげええええ!!!!」
ボールを拾ったのは、仙道。
神奈川ボール。
「山王の攻撃を止めた!!!すげえディフェンスだ!!」
「完ペキなハイ・ローだったのに、ブロックしやがった!!」
仙道がドリブルで持ち込む。
その横を流川が走る。 「くれ!」
その横を沢北が走る。 「来い、流川」
「またあの2人の勝負だ!!」
「とことんやり合うつもりだぞ!!!!」
ボールは仙道から流川へ。
沢北との1ON1。
「さあ、沢北と流川の勝負だ!!」
流川、ゴール下まで切れ込む。
が、沢北がシュートに行かせない。ドリブルインは許しても、シュートは許さない。
「あああああ!打てねええ!!」
「沢北が打たせねええ!!!」
ゴール下で手詰まり状態の流川。
「ヘイ!」
そこへ仙道が来た。
流川から仙道へボールが渡る。
仙道のシュート。
バシイ!!!
今度は河田のブロックショット。
「うわあああーーーーーーーーー!!!河田!!!」
「ブロックのお返しだ!!!!!!」
ボールを拾ったのは、牧。
「牧!!」
「まだボールは神奈川だ!」
牧がインサイドを狙う。
4ファウルの深津は手を挙げているだけ。
牧の突進を止めることができない。
「入れさせるかあ!!!」
他の秋田メンバーがいっせいに牧を囲んだ。
「もらった!」 牧、ニヤリ。
3人に囲まれた牧、ボールを外へ。
そこには……
「神!!!!!!!!!!!!」
ザシュ!!!!
「ああああああああーーー!!!!!!」
「スリー来たあああああああああーーーーーー!!!!!」
「神だ!!!!」
「そうだ!!!神がいたんだ!!!!!」
「神奈川逆転!!!!!!!!」
「ついに逆転だあああああああああああ!!!!!!」
バチン!!!
牧と神のハイタッチ!!「よっしゃああああ!!!」
会場どよめく。
「すげえ…。あの状況でフリーの神を見つけるなんて」
「オレなんかすっかり神の存在を忘れてたぜ」
「オレも…」
神奈川ベンチ。
高頭が扇子で扇いでいる。
「何度繰り返してきた攻撃か。牧がペネトレイトでディフェンスをおびき寄せて
神が外から射抜く。このパターンは海南の十八番だ」
藤真が続く。
「そうでしたね。 牧はこの瞬間を狙っていたのかもしれない」
高頭が返す。
「みんなが流川と仙道に意識を持っていかれていた中、牧は神のシュートを
虎視眈々と狙っていたんだ」
神奈川の帝王、牧がここ一番で魅せた。
残り時間1分40秒
神奈川 96
秋田 95
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序章&国体編
目次
引用「Kの部屋」