[ 2010年05月11日 ]

[NBA]Playoffsセカンドラウンド:レイカーズ(W1位)vsジャズ(W5位)

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<プレビュー>
セカンドラウンドの相手に決まったジャズとのマッチアップについて聞かれたコービー・ブライアントは、「スカウティングレポートは必要ない。両チームともね。我々はジャズのオフェンスもディフェンスも知り尽くしているし、それはジャズも同じだ。プレシーズンも含めてお互いもう何度も戦っているから分かっているよ」と答えた。

ブライアントが言う通り、レイカーズとジャズは2008年のセカンドラウンド(レイカーズが4勝2敗で勝利)、2009年のファーストラウンド(レイカーズが4勝1敗で勝利)と戦い、今季のレギュラーシーズンでも4度(レイカーズが3勝1敗)激突している。

ジャズはメメット・オコワーとアンドレイ・キリレンコ、2人のスターターを欠きながらも、1回戦でナゲッツを撃破した。一方レイカーズは、一時サンダーの勢いに押されながらも、最後2試合ではディフェンディング・チャンピオンとしての力を見せ付けた。

レイカーズとしては右膝の半月板を痛めたアンドリュー・バイナムの状態も気になるところ。ジャズはキリレンコの復帰も噂され、両チームがどんな戦力状況で挑めるかも大きなポイントとなりそうだが、同時にその穴を埋める選手の未知数の活躍がシリーズに影響を与えることもありそうだ。


5つの見どころ>
・ロン・アーテストの状態は?
アーテストはアーテスト、今言えることはそれだけだ。

・ロン・アーテストの貢献度は?
ディフェンスではいい働きを見せているが、オフェンスではインパクトのあるプレイはできていない。

・ホームコート・アドバンテージの価値は?
絶対的にものを言う。両チームは長年にわたってライバル関係を続けているが、プレイオフの5回の対戦では、ホームコート・アドバンテージを持ったチームが勝っている。

・シリーズでもっともホットなプレイヤーは誰か?
シリーズだけでなく、現在リーグで最もホットなプレイヤーは、デロン・ウィリアムスだ。

・レイカーズはもう耳栓を外してもいいだろうか?
それはできない。オクラホマシティのファンもすごかったが、ジャズのホームがうるさいのは周知のことだ。


<予想スタメン>
ジャズ vs レイカーズ
PG デロン・ウィリアムス vs デレック・フィッシャー
SG ウェス・マシューズ vs コービー・ブライアント
SF アンドレイ・キリレンコ vs ロン・アーティスト
PF カルロス・ブーザー vs ラマー・オドム
C カリーロ・フェゼンコ vs パウ・ガソル


<ゲーム1>2010/05/03
ウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第1戦、ユタ・ジャズ対ロサンゼルス・レイカーズは、コービー・ブライアントが終盤に記録した連続6得点を含む31得点を記録し、レイカーズが104-99で勝利、初戦をものにした。

プレイオフを通して右膝の痛みに悩まされてきたブライアントは、「(膝は)だいぶ良い。自分がしたいことが出来ていたし、調子良くプレイ出来た」と笑顔をみせた。
ブライアントが2試合連続して30得点以上を記録するのは、約2ヶ月ぶりとなっている。

レイカーズは第3Q終了までに81-73とリードしていたが、第4Qに入るとセカンドユニットがリードを広げることが出来ず、ジャズがポール・ミルサップを起点に12-1の猛攻で反撃し、残り6分24秒の時点で85-82と逆転に成功。その後リードを4点に広げたジャズに対し、レイカーズはブライアントが連続6得点を挙げて96-93と再逆転。最後はフリースロー等で点差を広げ、ホーム初戦に勝利した。

ブライアントは、「今日のセカンドユニットはあまり調子が良くなかった。次までに取り戻してもらいたい」と、苦言を呈した。
ラマー・オドムは、「最近はユニットして良いプレイが出来ていない。早くリズムを戻さないと、大変なことになる」と、気を引き締め直した。

勝ったレイカーズは、ブライアントの他に、パウ・ガソルが25得点、12リバウンド、プレイフでのキャリアハイタイとなる5ブロックを記録し勝利に貢献した。

右膝半月板損傷で出場が危ぶまれたアンドリュー・バイナムは、24分の出場で8得点、10リバウンドと仕事をこなした。バイナムは、「走るたびに気になるけれど、我慢出来ない範囲ではない。シーズン終了までこのままプレイ出来ると思う」と語った。

一方のジャズは、司令塔デロン・ウィリアムスが第1Q中に肩を負傷し、試合を通してロン・アーテストの固いディフェンスに抑えられる等、リズムに乗れず苦しんだ。
ウィリアムスは、「疲れたよ。肩は問題ないから、第2戦にも出場出来る」と軽傷をアピール。またアーテストに対しても「俺の方がスピードでアドバンテージがあるし、長所を活かして打ち負かしたい」と語った。

この意見についてアーテストは、「俺を相手に、そんなことをいう選手に会ったことがないよ。俺を打ち負かすって?どうぞご勝手に。試合は常にチームの勝利が最優先だ。俺のことよりも、うちのベストプレイヤー(ブライアント)対策を考えた方が良いんじゃないかな。何故デロンが俺に仕掛けてくるのかが理解出来ない」と、意に介さなかった。

ウィリアムスは、「勝つチャンスは何度もあった。俺達がディフェンスで相手を抑えられず、コービーが素晴らしいショットを決めた。それだけだ」と語った。

敗れたジャズは、ウィリアムスが24得点、カルロス・ブーザーが18得点、12リバウンド、ミルサップが16得点を記録した。

ジャズのジェリー・スローンHCは、「あまり良くない形でシリーズを始めてしまった。次の試合からはもっと勝利への意欲を強く持って、良いシリーズにしたい」と、気持ちを切り替えた。
フル動画



<ゲーム2>2010/05/05
ウェスタン・カンファレンス準決勝第2戦、ユタ・ジャズ対ロサンゼルス・レイカーズは、コービー・ブライアントが決勝点を記録しチームを牽引、レイカーズが111-103で勝利し、2連勝を記録した。

ホームに戻る前に敵地で1勝を挙げておきたかったジャズは、ハーフタイムまでに12点を追う展開となったが、第4Q残り5分を切るまでに94-98と4点差に詰め寄る。しかし、ブライアントがジャズのデロン・ウィリアムス越しにロングジャンパーを沈めると、続けてダンクを叩き込み、レイカーズが残り2分20秒の時点で107-96と二桁のリードを奪い、逃げ切った。

ジャズのジェリー・スローンHCは、「難しいショットだったが驚きはしない。コービーとマッチアップするのであれば、彼のことを好きか嫌いかは別にして、まず素晴らしいプレイヤーということを認めないといけない」と、連敗に肩を落とした。

レイカーズの勝因には、アンドリュー・バイナムの活躍も大きく影響したといえる。バイナムは右膝半月板を損傷しながらも出場を続けているが、第2戦では17得点、14リバウンド(プレイオフでのキャリアハイ)、4ブロックと大暴れ。前半終了までに11得点、13リバウンドを記録したバイナムは、ジャズのカルロス・ブーザーを力でねじ伏せ、リズムを与えなかった。
バイナムは、「今日はプレイオフで過去最高の試合だった」と試合を振り返った。また、「特に前半は自信がみなぎっていたし、アグレッシブだった」と、会心の内容に笑みをみせた。

レイカーズはターンオーバー20からジャズに28点を許したが、リバウンドでは58-40とジャズを大きく上回り、ミスをカバーした。

勝ったレイカーズは、ブライアントが30得点、パウ・ガソルが22得点、15リバウンド、ロン・アーテストが16得点、ラマー・オドムが11得点、15リバウンドを記録した。

オドムは、「徐々に調子が上がってきた」と復調をアピールした。

バイナムは、「もしここがジャズのホームだったら、負けていたかもしれない。そういう内容だった。第3戦から同じミスを繰り返さないように注意しないといけない」と、連勝に浮かれず、反省点を挙げた。

一方のジャズは、デンバー・ナゲッツとのファーストラウンドで平均25.8得点(FG成功率49.4%)、11.3アシストと大活躍をみせたウィリアムスが、プレイオフで最低となる15得点(FG16本中4本)と今一つの内容だった。
ウィリアムスは、「次はホームゲームだし、絶対に勝たないといけない。俺達はホームでは別人のようになる。戻って準備をするよ」と、第3戦への決意を述べた。続けて、「チームは少し自信を失くしてしまっている。前半終了の時点で12点差も離されればフラストレーションも溜まる。相手が相手だから、二桁得点差をひっくり返すのは難しいんだ」と語った。

敗れたジャズは、ポール・ミルサップが26得点、11リバウンド、ブーザー、CJ・マイルズがそれぞれ20得点を記録した。

ステープルズ・センターでのレイカーズ戦8連敗となったジャズだが、ブーザーは連敗を前向きに捉えているようだ。
「チームはまだまだ良いプレイが出来る。第1戦も、今日も、勝つチャンスはあった。あと一歩だった。俺達はまだまだ戦える」と、ブーザーは自ら、そして塞ぎがちなチームを鼓舞するように語った。


<ゲーム3>2010/05/09
ウェスタン・カンファレンス・セミファイナル第3戦、ロサンゼルス・レイカーズ対ユタ・ジャズは、デレック・フィッシャーが終盤に試合を決定付ける3Pを決め、レイカーズが111-110で接戦に勝利、3連勝を記録した。

残り28.6秒、レイカーズはコービー・ブライアント(35得点)にパウ・ガソル(14得点、17リバウンド)がスクリーンをセット。カットインに入る中、ジャズのディフェンスがブライアントに集中した隙を逃さず、ブライアントはアウトサイドでオープンになっていたフィッシャーにパス。すかさずフィッシャーが3Pを決めて109-108とレイカーズが勝ち越しに成功した。

その後ブライアントが2本のフリースローを沈めて111-108とすると、レイカーズはデロン・ウィリアムスをファウルで止める。ウィリアムスがこれら2本のフリースローを確実に決め、ジャズが110-111と1点差に迫る。迎えた残り4.4秒、フィッシャーからのインバウンドパスをカイル・コーバーがスティールで奪って、ジャズがタイムアウトを取る。

再開後ウィリアムスがジャンパーを放つがこれは入らず、オフェンシブリバウンドを奪ったウェス・マシューズが押し込もうとしたがミスに終わり、レイカーズが逃げ切った。

フィッシャーは、「あういう瞬間のためにプレイを続けているんだ。負けている場面から逆転して勝つのは、いつも気分が良い」と、終盤の3Pを振り返った。また、「コービーとパウのピック・アンド・ロール・プレイで俺が打つというのは難しい決断さ。たいていの場合、ベストなプレイヤーがスクリーンからラストショット役を担う。ただチャンスがあれば自分が決めないといけないと思っていた。心の準備は出来ていたよ」とコメントした。

ブライアントは、「ボールの回し方、それにデレックのスペースの作り方が勝因だね。パスを受けてビッグショットを決めるのは、彼がこれまでも繰り返し成し遂げてきたことさ」と、フィッシャーを称えた。

第1、2戦とインサイドの攻防を制していたレイカーズだったが、第3戦ではジャズの厳しいディフェンスの前に抑えられていた。しかし、第1Qからジャズにリードを許した後、第2Qから終了までに、29本中13本の3Pを決める等、アウトサイドからのオフェンスがはまった。ここ2戦では不調だったロン・アーテストも4本の3Pを含む20得点と活躍し、勝利に貢献した。

フィル・ジャクソンHCは、「相手は我々からポストゲームを奪った。しかし、第2Qからは全てが上手く機能して、良い試合にすることが出来た」と語った。ジャクソンHCは続けて、「ファンにとっては面白い試合だろうが、コーチからしてみれば気が休まる暇がない試合だ。今日は予想外の選手(フィッシャー、アーテスト)がステップアップした。もちろん、彼らにそれだけの実力あることは知っていたがね」と、フィッシャーらを労った。

一方、3連敗と予想外の展開となったジャズは、序盤こそ弱点だったインサイドでレイカーズを手こずらせたが、最後まで諦めずに反撃してくる王者の強さを実感させられた。

ラストショットを打ったマシューズは、「最後のショットは入ると思った。何秒残っているかわからなかったから、出来るだけ早く打ったんだ。良い感じだと思ったけれど、ダメだったね」と、悔しさをあらわにした。

カルロス・ブーザーは、「デレックは大舞台で今日のようなビッグショットを決める。プレイオフに強い選手さ」と、フィッシャーの勝負強さに舌を巻いた。

敗れたジャズは、ウィリアムスが28得点、9アシスト、コーバーが23得点、ブーザーが14得点、14リバウンドを記録した。


<ゲーム4>2010/05/11
レイカーズが試合開始からペースをジャズに渡さず、111-96で勝利。3シーズン連続となるカンファレンス・ファイナル進出を決めた。

レイカーズはパウ・ガソルがティップオフから9本中7本のショットを決めてまずオフェンスのリズムを作る。ガソルに牽引されたレイカーズは、ハーフタイムまでに58-41とリードを広げた。

ジャズは第3QからCJ・マイルズ、デロン・ウィリアムスを起点に猛チャージをみせ、最大22点あった点差を5点差にまで詰め寄ったが、レイカーズはジャズが迫る度に引き離し、そのまま勝利を手にした。

フィル・ジャクソンHCは、「第3Q序盤は失望させられたが、終盤までに自分達のペースに戻すことが出来た。結果的に理想の形で試合を終わらせることが出来た」と、シリーズ突破を喜んだ。

33得点、14リバウンドを記録したガソルは、「相手はダブルチームしてきたけれど、これまでと比べてアグレッシブさは感じなかったね。集中してプレイしたし、ポストの良いポジションでボールをもらうことが出来た」と語った。またガソルは、「出来るだけ早く試合を決めるべきだと思った。シリーズを突破して、先のことを考える必要があるからね」と話した。

32得点を挙げて勝利に貢献したブライアントは、「どんな試合でも、いつもと変わらぬプレイをする必要がある。たいていの場合、シリーズ突破がかかっているような試合では集中力が切れてしまう。これまで続けてきたプレイを継続して、チームの持ち味を発揮出来た」と、笑顔をみせた。

カンファレンス・ファイナルの相手が、今最も勢いに乗るフェニックス・サンズに決まったレイカーズ。サンズとの初戦は現地17日となっているため、十分な休養が取れそうだ。
ブライアントは、「まるで天国だね」と、束の間のオフを歓迎した。

一方、4戦先勝のシリーズではフランチャイズ史上初のスウィープ負けを記録したジャズにとっては、悔いだけが残るシリーズとなったことだろう。

今オフの移籍も噂されるカルロス・ブーザーは、「自分達よりも強いチームに負けたってことさ。自分自身のプレイにも納得していないし、チームも本来のプレイが出来なかった。こういう形で負けたことに失望しているよ」と、厳しい表情を崩さずに話した。

敗れたジャズは、ウィリアムスとポール・ミルサップがそれぞれ21得点、ブーザーが10得点、14リバウンドを記録した。
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Writen by KIM Soo-heon from 大手町一家バスケットボールクラブチーム

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