2010playoffsへ
<プレビュー>
チーム史上初となるプレイオフ進出を決めたシャーロット・ボブキャッツに大きな期待が寄せられている。
その理由は、マイケル・ジョーダン氏がマジョリティオーナーに就任したこと、そして、2年前にウェスタン・カンファレンス首位だったダラス・マーベリックスをファーストラウンドで破った当時のゴールデンステイト・ウォリアーズ(8位)に所属していたスティーブン・ジャクソンがチームに加わったからだ。
またボブキャッツには、ガッツ溢れるプレイで得点、リバウンド、ディフェンスでチームに勢いを与えるオールスター選手のジェラルド・ウォーレスをはじめ、相手が昨シーズンのファイナリストであっても物怖じしない選手が揃っている。
しかし、ファイナリストとしての意地、そしてオールスターブレイク以降わずか5敗しか記録しておらず、後半戦で攻守揃ったチームへとさらなる進化を遂げたオーランド・マジックは決して簡単な相手ではない。
マジックにとってプレイオフで明らかになる点は、昨オフのビンス・カーター獲得が正しい選択だったかどうかだろう。昨シーズンのプレイオフで大活躍したヒドゥー・ターコルーを失い、カーターが入ることでのチームケミストリーがシーズン開幕前は不安視されていたため、補強の答えがこのプレイオフで導き出されることになる。
<ポイント>
・ビンス・カーターは未だにトッププレイヤーと呼べるか?
トロント・ラプターズ、或いはニュージャージー・ネッツ時代と比べ、マジック自体がカーター1人に依存するチームではない。マジックとカーターはプレイオフでも上手く調和する必要がある。
・ラリー・ブラウンHCより優れるHCはいるのか?
名将と呼ばれるブラウンHCは、NBAでもチームに大きな影響を与える数少ない指導者だ。ボブキャッツを含め、過去に指揮を執ったチーム中8チームをプレイオフ進出に導いた実績を考えてみても、その手腕の高さは折り紙つきだ。
・タイムワーナーケーブル・アリーナで、プレイオフの緊張感を作れるか?
大学バスケットボールの会場として使われることも少なく、滅多に満員の観衆を集めたことがないため、プレイオフ特有の雰囲気を作り出せるかは微妙。仮に0勝2敗でボブキャッツがホームに戻れば、ファンも興醒めしてしまうかもしれない。
・「スーパーマン」は、弱点であるフリースローを高確率で決められるか?
レギュラーシーズン中、59%と低かったハワードのフリースロー成功率は、1つの鍵となり得る。マジックとしては、フランチャイズを代表するハワードをフリースローラインに極力立たせない方が賢明だろう。
・新オーナーのジョーダン氏はホームアリーナに来場するか?
ジョーダン氏個人の資産が運用されている以上、おそらく観戦に訪れるはずだ。
<予想スタメン>
マジック 対 ボブキャッツ
PG ジャミーア・ネルソン vs レイモンド・フェルトン
SG ビンス・カーター vs スティーブン・ジャクソン
SF マット・バーンズ vs ジェラルド・ウォーレス
PF ラシャード・ルイス vs ボリス・ディーオウ
C ドワイト・ハワード vs セオ・ラトリフ
<ゲーム1>2010/04/19
プレイオフ・ファーストラウンド第1戦、シャーロット・ボブキャッツ対オーランド・マジックは、ジャミーア・ネルソンが32得点を挙げる活躍をみせ、ファウルトラブルに苦しんだドワイト・ハワード(5得点、9ブロック)、スランプだったビンス・カーター(FG19本中4本の12得点)に代わり、チームを勝利に導いた。
またマジックは、得意の3Pで劣勢になりかけた場面を切り抜けた。
<ゲーム2>2010/04/22
シャーロット・ボブキャッツ対オーランド・マジックのプレイオフ・ファーストラウンド第2戦は、堅固なディフェンスと層の厚さを誇ったマジックが92-77と圧勝。シリーズを2勝0敗とリードした。
試合前にはホームファンの前で2年連続ディフェンシブ・プレイヤーオブ・ザ・イヤーに輝いたドワイト・ハワードの表彰式が行われた。そのハワードは、ファウルトラブルに見舞われ全体で28分半の出場、15得点、9リバウンドに終わったが、それでもマジックは一度もリードを許すことなく、ベンチ陣の強力な援護も受けて勝利をものにした。
一方のボブキャッツは、試合開始からのつまずきが最後まで響いた。開始から8分間にわずか3点しか挙げることができず、第1Qに得点した先発陣は、ゲームハイの27得点を挙げたスティーブン・ジャクソン1人だった。
第1戦で25得点、17リバウンドと気を吐いたボブキャッツのジェラルド・ウォーレスは、この第2戦の前半ではわずか1得点と大苦戦。ボブキャッツは前半 FG11/31に終わり、ターンオーバーは14犯したが、ハーフにはそれでも11ポイントビハインドに留まっていた。
続く第3Q、ウォーレスがいきなり3ポイントを決め、さらにハワードが4つ目のファウルを取られて第3Qの半分をベンチで過ごしたにも関わらず、ボブキャッツはマジックに18本中12本のFGを決められ、3Q終了時に差は20点に広がっていた。
第4Q中盤でジャクソンが奮起し残り3分16秒には83-75と追い上げたが、反撃は遅きに失した。
マジックではカーターの19得点を始め、先発5人が二桁得点を記録。控えのマイケル・ピートラスも貴重な3ポイントを3本決め、勝利に貢献した。カーターも「ラッキーなことに、我々には多くの武器がある。多くの選手が貢献してくれるのは贅沢なことだね」と笑顔を見せた。
またも大敗を喫したボブキャッツは、ジャクソンの他に、ウォーレスが15得点、控えのナジー・モハメドが10得点を挙げたが、二桁得点は3人のみ。全体で21のターンオーバーを犯したことも、大きな痛手となった。
ラリー・ブラウンHCも「22点差からでも追い上げたことは評価できるが、序盤に多くのミスをすれば、勝つためには終盤完璧なプレイが要求される。特にロードではひどいショットを打ったり、ターンオーバーをしたりしてはならない」と、ミスの多さを敗因に挙げた。
フル動画
<ゲーム3>2010/04/25
ジャミーア・ネルソンが今季のシーズンハイに並ぶ32得点を記録し、マジックが90-86で勝利、シリーズ突破まであと1勝とした。
フル動画
<ゲーム4>2010/04/27
ファーストラウンド第4戦、オーランド・マジック対シャーロット・ボブキャッツは、ビンス・カーターが21得点、ジャミーア・ネルソンが18得点を挙げてチームを牽引し、マジックが99-90で勝利、ファーストラウンドで唯一となるスウィープでセカンドラウンド一番乗りを決めた。
今シリーズの鍵は、マジック必殺の武器である3Pにあった。第4戦では、シリーズベストとなる13本の3Pを決めたマジックは、第1戦から合わせて45本の3Pを決めて、得意の長距離砲でボブキャッツを圧倒した。

2010playoffsへ
Theory(バスケ理論)へ
Words(バスケ用語集)へ
Players(Youtube)へ
Writen by KIM Soo-heon from 大手町一家バスケットボールクラブチーム