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<プレビュー>
今プレイオフの対戦カードでも最大のミスマッチと言っても過言ではない。イースタン・カンファレンス首位、しかもリーグベストの成績を残したクリーブランド・キャバリアーズと、最終戦で8位の座をなんとか獲得し、勝率5割にようやく到達したシカゴ・ブルズが対戦するのだから、それも無理はないだろう。
優勝候補のキャブスにとってファーストラウンドは大きな壁になるポイントではないだろうが、まず初戦、2戦目で確実に1勝を奪っておかないと、これが後々チームに悪影響を与えることになりかねない。キャブスはレギュラーシーズン最終週で主力に休みを与える姿が目立ったため、試合勘が鈍っていないかどうかも鍵となりそうだ。勢いではブルズの方が勝るだけに、ここは順位に関係なく、キャブスはブルズを軽視しない方が得策といえるだろう。
キャブスに勝利するためには駒不足という感が否めないブルズではあるが、今シーズン開幕時と比べても、チームの健康状態は今が1番良い状態なだけに、「何かをやってくれるかもしれない」という期待を抱かせてくれる。
<PONTS>
・レブロン・ジェイムスや主力に休養を与えたことは、キャブスにプラスに働くか?
試合が始まらなければわからない。レギュラーシーズンで2勝2敗に終わったことは大したことではないかもしれないが、必要以上の休養はマイナスに働く可能性もある。
・シャックの復帰は間に合うか?
順調に回復しているという情報はあるが、今のところはJJ・ヒクソンの方が良いパフォーマンスを見せている。キャブスが実際にシャックを必要とするのは、おそらくカンファレンス・ファイナルになるだけに、その判断を誤らないほうが良い。
・ブルズはコート外で問題があったようだが、シリーズに影響するか?
「相手は全員敵」的方向性でチームがまとまり、逆に良い方向に働く可能性もある。
・両チームのHCは来シーズンも続投か?
互いにプレイオフでのチームの指揮に批判を受けているが、1つだけ確かなことは、勝った方が残る可能性が高いということ。
・ブルズは昨シーズンのファーストラウンドを再現出来るか?
ボストン・セルティックスとオーバータイムにもつれる試合が続いた去年のプレイオフが記憶に新しいが、ジョアキム・ノアの出場時間に制限がついている以上、その可能性は低い。
<予想スタメン>
キャブス vs ブルズ
PG モー・ウィリアムス vs デリック・ローズ
SG アンソニー・パーカー vs カーク・ハインリック
SF レブロン・ジェイムス vs ルオル・デン
PF アントワン・ジェイミソン vs タージ・ギブソン
C シャキール・オニール vs ジョアキム・ノア
<ゲーム1>2010/04/18
プレイオフ・ファーストラウンド、シカゴ・ブルズ対クリーブランド・キャバリアーズの一戦は、キャブスが前半最大22点のリードを奪い、96-83で快勝、大事な初戦をものにした。
フル動画
<ゲーム2>2010/04/20
プレイオフ・ファーストラウンド第2戦、シカゴ・ブルズ対クリーブランド・キャバリアーズの一戦は、レブロン・ジェイムスが40得点、8リバウンド、8アシストを記録する活躍をみせ、キャブスが112-102と快勝し、シリーズ2-0とした。
第1戦と比べ安定した試合運びをみせていたブルズに対し、キャブスはジェイムス一人の力でシーズン最高勝率を残したわけではないことを証明した。戦前からクリーブランドへの中傷とも取れる発言を残していたジョアキム・ノアが25得点、13リバウンド、デリック・ローズが23得点、8アシスト、ルオル・デンも20得点、そして試合を通してターンオーバー僅かに4と安定した試合運びをみせたブルズが敗れた理由は、キャブス控えのジャマリオ・ムーンの活躍に他ならない。
今シーズンのレギュラーシーズンで平均4.9得点しか記録していなかったムーンだが、この日は5本中4本の3Pを成功させて12得点を記録。ブルズが詰め寄る場面で幾度と3Pを決めてリードを広げ、数字を超えるインパクトでホームのファンを喜ばせた。
ムーンは、「第2Qくらいから、ショットを海に向かって放る感覚で簡単に決められるようになった。チームメイトが最後まで自分のことを信じてくれたからこそ、今日は最後まで自分自身を信じることが出来た」と、普段と変わらぬ笑顔をみせた。
連勝を記録したキャブスは、ジェイムスの他に、アントワン・ジェイミソンが14得点、モー・ウィリアムスが12得点を記録した。
ジェイムスは、「(プレイオフは)勝つか負けるしかない。今のチームにとって大事なことは、第3戦での勝利に向けて準備をするということ」とコメントした。
一方のブルズは、FG成功率でこそ44.1%とキャブス(56.3%)を下回ったが、今シーズンのベストゲームとも言えるほど内容は良かった。
ブルズのヴィニー・デル・ネグロHCは、「勝つには十分過ぎる内容だった。ただ、相手の方がショットを決めたというだけだ」と、悔しさを押し殺すように語った。
ローズは、「戦い続けるだけさ。簡単なことではないけれど、俺達はNBAの試合を戦っているんだ。こういう厳しい戦いをするためにここにいる。チームとしても後ろを振り返る気はない」と、ホームに戻っての逆襲を誓った。
<ゲーム3>2010/04/23
2勝0敗とクリーブランド・キャバリアーズがリードして迎えたシカゴ・ブルズとのプレイオフ ファーストラウンド第3戦は、終盤のキャブスの猛反撃を凌いだブルズが108-106と逃げ切り、ホームに戻りシリーズ1勝目を手にした。
フル動画
<ゲーム4>2010/04/26
ファーストラウンド第4戦、クリーブランド・キャバリアーズ対シカゴ・ブルズは、レブロン・ジェイムスが37得点、12リバウンド、11アシスト、2スティール、1ブロックの大活躍をみせ、キャブスが121-98で快勝し、シリーズ戦績を3-1とした。
マイケル・ジョーダンが数々の伝説を生んだユナイテッド・センターで、同じ23番のユニフォームを着たジェイムスが躍動した。試合を決定付けた第3Q終了直前に決めた3Pには、多くの観客がジョーダン氏の勇姿を彷彿させた。
<ゲーム5>2010/04/28
レブロン・ジェイムスがトリプルダブル級の活躍をみせ、96-94でキャブスが競り勝ち、セカンドラウンド進出を決めた。
アントワン・ジェイミソンが前半だけで20得点、デロンテ・ウェストがFG11本中6本を含む16得点を挙げてオールラウンダーぶりをみせ、シャキール・オニールも14得点、8リバウンドを記録して存在感を見せつたが、なんといってもジェイムスの活躍は圧巻だった。
19得点、10リバウンド、9アシストと、トリプルダブルにはアシスト1が足りなかったため、史上初となる、プレイオフで2試合続けてトリプルダブルを記録する偉業達成とはならなかったが、シリーズを通してチームを牽引し、セカンドラウンド進出に貢献した。
だが、試合後のキャブスは、ボストン・セルティックスとの第1戦が始まる現地5月1日まで、これから数日間、落ち着かない日々を送ることになるかもしれない。
第4戦で右肘を痛めていたというジェイムスは、この第5戦残り7.8秒、ジェイムスは試合を決定づけるリードとなった得点をフリースローで沈めた直後、右肘に違和感を感じた。すぐにマイク・ブラウンHCの方を向き、20秒のタイムアウトを要求して欲しいという意思を伝えたが、ブラウンHCはジェイムスの異変に気がつかず、そのままプレイを続行。ジェイムスは利き手ではない左手で残りの1本を放ったが、これは入らなかった。
ブラウンHCは、「レブロンが私の方を向いて『コーチ、20秒のタイムアウト』と言っていたのはわかった。だから私は『まだタイムアウトを取れるぞ』と伝えた。まさか、あの時に右肘を痛めていたとは気付かなかった。一旦肘を伸ばすか、トレーナーに診てもらいたかったんだろう」と語った。
ジェイムスは、「自分でも何が起こったかわからなかった。1本目を打った直後に突然痺れた」と、その時の状況を説明。続けて「これまで肘を痛めたことなんてなかった。今は原因がわからないから、それでかえってイライラしてしまう。これから診察を受けて原因を見つけるさ」とコメントした。
久々に"当然"のプレイをみせたシャックは、「ここ2試合では、普段なら決めるようなショットを外していた。親指の手術をしてから間もないし、それも仕方なかったかもしれない。でも、今日はこれまでよりもアグレッシブにプレイして、自分本来の姿を取り戻そうと思った。親指の状態は悪くはないね」と語った。
一方、昨シーズンに続きファーストラウンド敗退となったブルズにとっては、悔しさだけが残るシリーズとなっただろう。
ヴィニー・デル・ネグロHCは、「全体的に言えば、若い選手が多いチームにとっては有意義なシリーズになった。昨シーズンはボストンと熾烈な争いをみせたし、今シーズンも良い経験になっただろう。チームにはキャップスペースに空きもあるようだし、今夏は戦力を補強出来ると思う。とにかく、私は全力を尽くしてくれた選手達を誇りに思う。全試合でハードにプレイし、力を合わせて相手に立ち向かった。色々と不運や問題はあったが、選手達を称えたい」と、今シーズンの努力を労った。
デル・ネグロHCの去就は未定だが、大方の見方では解任されるとみられている。NBA入りのシーズンから共にチームに加わったデリック・ローズは、「コーチのおかげで自由にプレイさえてもらえた。それに、俺は毎試合後に試合映像をみて研究しているんだけれど、彼は自分の足りないところを、オフェンスでもディフェンスでも指摘してくれた」と、感謝の意を述べた。
ブルズは終盤にルオル・デン(26得点)、そしてローズ(31得点)の2人で8-0のランをみせ、92-93と1点差に詰めたが、逆転には至らなかった。

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Writen by KIM Soo-heon from 大手町一家バスケットボールクラブチーム