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<プレビュー>
今シーズン開幕前、フェニックス・サンズはプレイオフ進出どころか、ウェスタン・カンファレンス8位進出も危ぶまれると予想されていた。しかし、オールスターブレイクから猛チャージを開始し、23勝6敗を挙げてウェスト3位に滑り込み、ホームコートアドバンテージまで獲得した。
主力であるスティーブ・ナッシュ、そしてアマレ・スターダマイヤーのコンビネーションは過去に例がないくらい円滑で、センターのロビン・ロペスがプレイオフ1回戦に出場出来ないとしても危険なチームであることに違いはない。
意外な躍進を遂げたチームという点では、ブレイザーズもサンズに近いものを持っているかもしれない。
今シーズンは主力を中心に13選手が負傷欠場に追い込まれ、レギュラーシーズンで合計309試合を欠場する苦しい状況となった。レギュラーシーズンも終了に差し掛かった頃には、エースのブランドン・ロイが膝の半月板を断裂する重傷を負い、最低でもファーストラウンド終了までは欠場することが決定している。
緊急事態を回避するため、ブレイザーズは現地2月16日にロサンゼルス・クリッパーズからマーカス・キャンビーをトレードで獲得し、その後19勝8敗、ラスト17試合で13勝を記録してプレイオフ進出を決めた。ファーストラウンドで対戦するサンズとは、今シーズンの直接対決で2-1と勝ち越している。
<見どころ>
・ブランドン・ロイはファーストラウンドでプレイするか?
手術を受けたばかりで欠場が確定した。
・ロイの代わりに誰をシューティングガードに起用するのか?
ルーディ・フェルナンデスが有力候補。
・ロビン・ロペスの容態は?
椎間板を損傷したロペスは、ファーストラウンドを欠場する予定となっている。
・ロペスの代わりにセンターに起用されるのは誰?
レギュラーシーズンの大半でベンチ出場となったジャロン・コリンズ、チャニング・フライ、ルイス・アムンドソンが起用される見込み。
・ブレイザーズのキープレイヤーは?
マーカス・キャンビー。現地2月16日にブレイザーズに移籍後、チームは19勝8敗を記録した。
<予想スタメン>
サンズ vs ブレイザーズ
PG スティーブ・ナッシュ vs アンドレ・ミラー
SG ジェイソン・リチャードソン vs ルーディ・フェルナンデス
SF グラント・ヒル vs ニコラス・バトゥーム
PF アマレ・スターダマイヤー vs ラマーカス・オードリッジ
C ジャロン・コリンズ vs マーカス・キャンビー
<ゲーム1>2010/04/19
アンドレ・ミラーが31得点、そしてマーカス・キャンビーが17リバウンドとディフェンスで貢献し、ブレイザーズが105-100で勝利した。ブレイザーズは、ファーストラウンド全8試合中で、唯一上位チームに勝った下位チームとなった。
まさかのホーム敗戦を喫したサンズにとっては、今後続く対戦でミラーを抑えられる選手、そしてアマレ・スターダマイヤーがキャンビーのマークにどう対処するかについての回答を見つけられなければ厳しいシリーズとなるかもしれない。
エースのブランドン・ロイを欠いたブレイザーズだったが、ミラーらの他に、ニコラス・バトゥームが18得点、ジェリッド・ベイレスも18得点を記録し勝利に貢献した。
戦力的にはサンズに劣っていたブレイザーズは、速攻を武器とするサンズを相手に、序盤から試合ペースを上げさせないよう試合をコントロール。付かず離れずの展開となった試合は、第4Q後半からブレイザーズが徐々にリードを奪い、残り1分を切った時点で99-95とブレイザーズがリード。ブレイザーズがチャンスに試合を決めきれずにいた時間帯、サンズは残り12.5秒にジェイソン・リチャードソンが3Pを決めて100-103と3点差に詰め寄る。しかし、その後入れば同点となる3Pをスティーブ・ナッシュが外す等、決定的チャンスを活かせず、ブレイザーズが逃げ切った。
ミラーは、「フリースローをもらうためにインサイドに入っていく必要があった。今最もリーグで勢いのあるチームから挙げた1勝は大きい」と勝利を喜んだ。
ブレイザーズのネイト・マクミランHCは、「アマレはタフなプレイヤーだが、キャンビーが上手く抑えてくれて、イージーなチャンスを与えなかった」と、キャンビーのディフェンスを称えた。
1946-47シーズン以降、プレイオフでのシリーズで初戦に勝ったチームが勝ち上がる確率が79%ということを考えれば、サンズにとっては嫌なプレッシャーになるかもしれない。
スターダマイヤーは、「少し相手の実力を軽く見てしまっていたかもしれない」と反省。ナッシュも「もうなめてかからない」と気を引き締め直した。
サンズのアルビン・ジェントリーHCは、「試合の大半をアンドレがコントロールしていた。2戦目からは彼に好き勝手させないようガードしないといけない」と、気持ちを切り替えた。
今シーズンのサンズは、レギュラーシーズン中のブレイザーズ戦で平均98得点と、今シーズン平均110得点(リーグトップ)を記録していることを考えれば物足りない数字を記録していた。オフェンスの要であるスターダマイヤーは、「もっとオフェンスのペースを上げれば、うちのチームの試合になると思う」と、改善すべき点を挙げた。
敗れたサンズは、ナッシュが25得点、9アシスト、スターダマイヤーが18得点、リチャードソンが14得点、10リバウンドを記録した。
<ゲーム2>2010/04/21
初戦で唯一上位チームが敗れる波乱となったポートランド・トレイルブレイザーズ対フェニックス・サンズの第2戦は、サンズが得意の速攻に持ち込み、第3Q 中にリードを最大29得点まで広げて119-90で圧勝、シリーズを1-1のタイにした。
サンズは、第1戦で活躍したブレイザーズのアンドレ・ミラーに、ディフェンスに定評のあるグラント・ヒルをマッチアップさせ、試合を通してFG11本中4 本成功の12得点に抑えた。
<ゲーム3>2010/04/23
ジェイソン・リチャードソンがプレイオフ・キャリアハイとなる42得点を叩き出して、サンズが108-89と圧勝。シリーズを2勝1敗とリードした。
フル動画
<ゲーム4>
96-87でトレイルブレイザーズが勝利し、シリーズを2-2のタイとした。
<ゲーム5>2010/04/27
ファーストラウンド第5戦、ポートランド・トレイルブレイザーズ対フェニックス・サンズは、サンズが控えのチャニング・フライ、ジャレッド・ダドリーらの活躍で、第4Q中に最大27点にまでリードを広げ、107-88で勝利し、シリーズ戦績を3-2とした。
昨シーズンまでブレイザーズの控えとして出番を失っていたフライは、第5戦では得意の3Pだけではなく、インサイドでも得点を量産。プレイオフでのキャリアハイとなる20得点、8リバウンド、2スティール、ターンオーバー0のパフォーマンスを見せれば、ダドリーも19得点を挙げ、勝利に貢献した。
<ゲーム6>2010/04/30
ポートランド・トレイルブレイザーズの猛反撃を凌いだフェニックス・サンズが99-90と勝利し、3年ぶりとなるセカンドラウンド進出を勝ち取った。
カンファレンス・セミファイナルへの切符を手にしたサンズだが、この試合の内容は理想とは程遠かった。
全体で17のターンオーバーを犯し、控えメンバーも精細を欠いたプレイが目立った。そして何より臀部の負傷を抱える司令塔スティーブ・ナッシュは、第1Q だけで6つのターンオーバーを犯し、FGによる得点は第3Qまで挙げられないなど、30分間プレイして10得点、6アシスト、7ターンオーバーと完璧には程遠い内容であった。
「シリーズ第2戦の前に臀部を負傷した。今日はかなり痛かったが、勝てて報われた。次のラウンドまでには何とか回復を図りたい」話したナッシュは、それでも第4Q残り2分34秒には勝利を大きく引き寄せる3ポイントを決め、92-82のリードをもたらしていた。
一方のブレイザーズも、わずか13日前に膝の手術をした司令塔のブランドン・ロイが先発出場を果たすも、37分で14得点、5リバウンド、4アシストに終わるなど、チャンスを逸する場面が目立った。
負ければシーズンが終了するブレイザーズは、控えのマーテル・ウェブスター(19得点)とルーディ・フェルナンデス(16得点)が奮起し、66-50とリードされたところから、残り8分7秒には76-76の同点に追い上げた。だが最後はサンズが引き離し、ブレイザーズのシーズンに終止符が打たれた。
サンズでは第2戦と第3戦で合計71得点を挙げて勝利に導いたリチャードソンが、第6戦でも28得点、7リバウンドと気を吐いて勝利に貢献。8本中5本の 3ポイントを決め、うち3本は第1Q最初の7分間に決めて、17-6とリードをもたらす活躍を見せた。
サンズでは他にもアマレ・スターダマイヤーが22得点、ジャレッド・ダドリーが12得点を記録。3得点、12リバウンドをマークした37歳のベテラン、グラント・ヒルは、15年のキャリアで初めてファーストラウンド突破を果たした。
サンズは同日、ダラス・マーベリックスを下したサンアントニオ・スパーズとセカンドラウンドを戦うことが決まったが、スパーズには2002-03シーズンからプレイオフで3度負けている。
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Writen by KIM Soo-heon from 大手町一家バスケットボールクラブチーム