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<プレビュー>
レギュラーシーズン最終戦でユタ・ジャズがフェニックス・サンズに敗れたことで、デンバー・ナゲッツがウェスタン・カンファレンス、ノースウェスト・ディビジョンを制したが、最終戦まで、特に今週は互いにチャンスを掴んでは逃しの繰り返しだった。故に、ウェスト4位となったナゲッツ、そして5位に転落したジャズが、プレイオフ・ファーストラウンドでぶつかることになったのは自然な流れだったのかもしれない。
昨シーズンのプレイオフでカンファレンス・ファイナルまで進出したナゲッツは、それまでの過去5シーズンでファーストラウンド敗退を続けていた。
そして最終戦前日にはウェスト2位に浮上する可能性があったジャズは、その翌日、ホームコートアドバンテージを失う5位に転落するという最悪なシナリオとなった。
時期は違えど不運に見舞われた両チームがプレイオフで対戦するのは、1994年以来のこと。その時はカンファレンス・セミファイナルで対戦し、何戦かでオーバータイムにもつれる熱戦となったが、共に3連勝ずつし、第7戦でジャズが勝利してカンファレンス・ファイナルへ進出。この時の対戦同様、今回の争いでも白熱した攻防が見られることだろう
<見どころ>
・カルロス・ブーザーの腹斜筋、そしてアンドレイ・キリレンコの左ふくらはぎは回復しているのか?
現時点では、どの程度回復しているかは不明で、出場可能かどうかは試合当日の状態をみて決めるとされている。つまり、この時点で試合展開を予想することは極めて難しい。
・昨シーズンのプレイオフ同様に、アンソニーは活躍出来るか?
ナゲッツはアンソニーの活躍を当然のように期待しているだろう。だが、今シーズンは昨年よりも早く敗退する可能性もある。
・デロン・ウィリアムスがジャズをファーストラウンド突破に導けるか?
仮にブーザーとキリレンコが万全ではない場合、ウィリアムスの両肩にジャズの命運がかかることになるだろう。
・ケニオン・マーティンの負傷した膝は、シリーズを通して安定した状態を保てるか?
レギュラーシーズン最終戦の後半を通してベンチで休養していただけに、出来るだけ100%に近い状態でプレイオフに臨めるだろう。しかし、プレイオフでは後半だけのような起用法はされないだけに、耐久性は不安材料となり得る。
・ジョージ・カールHCの復帰は?
間違いなく不可能。カールHCは癌の治療を受けているため、ファーストラウンド中の復帰は絶望的とみられている。レギュラーシーズン同様に、エイドリアン・ダントリーACが指揮を執ることになる。
<予想スタメン>
ナゲッツ vs ジャズ
PG チャウンシー・ビラップス vs デロン・ウィリアムス
SG アーロン・アファラロ vs ウェス・マシューズ
SF カーメロ・アンソニー vs アンドレイ・キリレンコ
PF ケニオン・マーティン vs カルロス・ブーザー
C ネネイ vs メメット・オコワー
<ゲーム1>2010/04/18
プレイオフ・ファーストラウンド第1戦目、ユタ・ジャズ対デンバー・ナゲッツの一戦は、カーメロ・アンソニーがプレイオフでのキャリアハイとなる42得点(FG25本中18本)を記録し、126-113でナゲッツが1勝目を挙げた。
<ゲーム2>
114対111でジャズが勝利し、シリーズを1-1のタイとした。
<ゲーム3>2010/04/24
デロン・ウィリアムス、そしてポール・ミルサップがモンスター級の活躍をみせ、ジャズが 105-93で勝利し、2-1とリードした。
先発センターのメメット・オコワー、そしてアンドレイ・キリレンコが負傷で欠場している中、ウィリアムスは引き続きオールスター級の活躍をみせ、24得点、10アシストを記録。そして控えのミルサップもプレイオフでのキャリアハイとなる22得点、19リバウンドを挙げて、序盤シュートミスに苦しんだチームを救った。
ジャズは試合開始からカルロス・ブーザーが5本続けてショットをミスする等、苦しい展開となったが、ミルサップがハーフタイムまでにFG9本を全て決めて 18得点、そして8リバウンドを記録、ジャズは序盤のミスを帳消しにして52-48とリードを保ったまま後半へ。
後半に入っても、ウィリアムスにダブルチームを仕掛けるナゲッツに対し、ジャズはミルサップと後半から調子を取り戻したブーザーがインサイドを支配してリードを広げる。ジャズは第3Q中に2度8-0のランで点差を離し、ディフェンスでもナゲッツをFG成功率33%(第3Q)に抑え、第3Q終了までに 84-68とし、そのまま勝利を記録した。
最終的に18得点、8リバウンドを記録したブーザーは、「ポールがモンスターみたいなプレイをみせれば、俺達がどうプレイしようと関係なく相手を圧倒出来る」と語った。
ミルサップは、「とにかくアグレッシブに攻めようと思った。相手のリズムが整わない間にアタックした」と試合を振り返った。また、「相手がデロンをダブルチームで抑えたら、インサイドが手薄になるからね。そのアドバンテージを使わせてもらった」と話した。
ジャズのジェリー・スローンHCは、「ポールが入ったと同時に、デロンは彼をインサイドに攻めさせた。ポールの素晴らしい活躍もあったが、相手に2人がかりで抑えられながら見せたたデロンの判断も的確だった」と両者の活躍を絶賛。更に「今日は全員が素晴らしいプレイをみせた。中でもデロン、それからポールを起点に、本当に全員が機能した試合だった」と、選手達をねぎらった。
ブーザーは、「今日はディフェンスも良かった。相手にタフなショットを打たせて攻撃をしっかりと止めて、それからチームのオフェンスが繋がった」と満足気な表情をみせた。
一方、1勝2敗としてホームに戻ることになったナゲッツは、序盤にリードを奪ってから逆転され、後はジャズの攻守に阻まれた。
チャウンシー・ビラップス(25得点)は、「第3Qはフラストレーションが溜まる展開だった。前半は良かったのに、第3Q終了までに16点差をつけられるなんて」と、結果に落胆した。
エースのカーメロ・アンソニーは25得点を記録したが、第3Q残り1分5秒までに5つ目のファウルをコールされベンチに下がった。アンソニーが欠けたことで、結果的にジャズは更に良い流れに乗った。
「腹が立ったことは、チームとしてプレイ出来なかったこと。第3Qは俺達にもチャンスはあった。でも、相手に流れを持っていかれてからは何も出来なかった」とアンソニーはコメントし、肩を落とした。
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<ゲーム4>2010/04/26
デロン・ウィリアムス(24得点、13アシスト)、カルロス・ブーザー(31得点、13 リバウンド)ら5選手が二桁得点を記録し、117-106で圧勝。先発センターのメメット・オコワー、アンドレイ・キリレンコが戦線離脱する中、3-1でシリーズ突破まであと1勝に迫った。
ジャズは第2、第3Qで試合を完全にコントロールし、第3Q中にリードを最大20点にまで広げる。
第4Qにはカーメロ・アンソニーを中心に猛追をみせたナゲッツに7点差にまで詰め寄られたが、残り2分3秒、キリーロ・フェセンコが勝負を決めるフリースロー2本を沈めて、追撃をかわした。
ジャズはウィリアムスを中心にチームアシスト数24と、ボールをよく回してチャンスを作った。ジャズのフォワードCJ・マイルズは、「チームが試合をコントロールしている感覚はあった。でも、それと同じくらい、期待を裏切る結果になっていた可能性もあった。次の試合は相手のホームだし、第6戦(ジャズのホームゲーム)にまでもつれるかもね」とコメントした。
ウィリアムスは、「シリーズを突破するには良いポジションだと思う。ロードであと1勝を挙げることも大事だけれど、まずはホームを守ることが出来た。 3-1だけれど、まだまだシリーズは終わっていない」と話し、集中力を切らしていない。
ジャズのジェリー・スローンHCは、「試合終了までにガス欠になったと思われていたようだが、良い勝ち方だった。CJも良い働きをみせたし、終盤に沈めたフリースローも勝因の1つだ」と、満足気に語った。
試合序盤に3本のフリースローをミスしていたフェセンコは、「最後のフリースローの時、1本目が決まって安心した。2本目も続けて沈めた時にチームの勝利を確信した」と語った。
一方、予想外の展開を強いられることになったナゲッツは、ボールが回っていたジャズとは違い、第3Q終了までにチームアシスト数7と、チャンスを上手く作れなかった。
39得点を挙げたアンソニーは、「あの展開でも俺はプレイ出来る。でも、相手は自分達のやりたいようにプレイしていた。それを称えるべき」と話し、続けて「勝つために必要なことは全てやったつもりだ。でも、自分1人ではなく、チームメイトにも諦めない強い気持ちを持って欲しいんだ。まだまだシリーズは終わっていないし、ドッグファイトだからこそ、諦めずに戦う必要がある」と、フラストレーションが溜まる結果に苛立った。
<ゲーム5>2101/04/29
1勝3敗と崖っぷちに立たされたナゲッツが、116-102と気迫で勝利。悲願の初優勝に望みを残し、現地30日のユタでの第6戦の切符を手にした。
「俺たちがまだ崖っぷちな状況は変わらない。きちんと修正してユタでも勝ちたい」と、26得点、11リバウンドと奮闘したカーメロ・アンソニーは話した。
だがナゲッツは第2Qにはセンターのネネイが左膝を捻挫してベンチに下がり、29日にMRI検査を受けることになった。第6戦に出られるかは現在は不明となっている。
エイドリアン・ダントリーHC代行は、「ネネイの怪我がどれほどひどいのかは分からないが、だめなら彼なしで戦うしかない。ジャズも主力2人不在で戦っている」とコメントした。
ナゲッツは初戦に勝利した後3連敗し、敗れた第4戦の後にはアンソニーが、「名指しはしないが、チームメイトからの援護が必要だ」と話していた。それに対し、控えのJR・スミスは自身のツイッターで、「お前がセルフィッシュなプレイをすれば、セルフィッシュな負け方をする。俺がゲームについて言えるのはそれだけだ」とコメントしていた。
ダントリー代行は、「あれがナゲッツだ。我々は慣れているよ」としていたが、この第5戦ではチャウンシー・ビラップスが21得点、ケニオン・マーティンが 18得点、スミスが16得点と、6人の選手が二桁得点を挙げて勝利に向かって突進。勝利することですべてを帳消しとした。
ジャズも残り7分49秒には94-92と追い上げたが、残り5分58秒には9点差に戻され、シリーズを制覇することはできなかった。
デロン・ウィリアムスが34得点、10アシスト、カルロス・ブーザーが25得点、16リバウンドと健闘したが、ポール・ミルサップが控えで唯一16得点を記録しただけで、その他の援護が得られなかったことが痛手となった。
ウィリアムスは、「第6戦は大勝負となる。ナゲッツは恐らく『第6戦に勝てば、全く新しいシリーズになる』と考えているだろうが、そうはさせない」と、ホームで勝利してセカンドラウンド進出を誓った。
<ゲーム6>
112対104でジャズが勝利し、セカンドラウンド進出を決めた。

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Writen by KIM Soo-heon from 大手町一家バスケットボールクラブチーム