[ 2010年05月01日 ]

[NBA]Playoffsファーストラウンド:レイカーズ(W1位)vsサンダー(W8位)

2010playoffsへ

<プレビュー>
ロサンゼルス・レイカーズは、57勝25敗とウェスタン・カンファレンス・ファイナル1位で終了したが、4月の7試合は怪我をしているコービー・ブライアントを休ませたこともあり、3勝4敗と負け越し、若干の不安が残るプレイオフスタートとなる。

一方、昨年23勝に終わったオクラホマシティ・サンダーは、リーグ2位の若さが最終盤で露呈してつまずいたものの、50勝32敗の大躍進でウェスト8位に滑り込んだ。しかもケビン・デュラントは史上最年少でのリーグ得点王に輝いた。

だが、史上最多の10回の優勝を誇るレイカーズのフィル・ジャクソンHCに対し、サンダーのスコット・ブルックスHCはプレイオフ初挑戦となる。サンダーが王者の胸を借りてどこまで戦えるか、注目される。


<注目点>
・ブライアントの健康状態は?
あまり良い状態ではない。レギュラーシーズン最終盤、右膝の腫れで2試合休んだ後、1試合は出場したが、最後の2試合は骨折している利き手の指の大事を取って、また欠場した。

・アンドリュー・バイナムの状態は?
3月19日に左のアキレス腱を捻挫して以来、残り13試合をすべて欠場した。プレイオフでは出場すると思われる。

・シーズンシリーズの結果は?
レイカーズが3勝1敗で制し、うち2勝は接戦となり、1勝では大勝した。だが3戦ともすべてクリスマス前の試合であり、3月26日のオクラホマシティでの最終戦では91-75とレイカーズは完敗を喫した。

・若いサンダーは、ロードでの試合は苦労するか?
問題ないだろう。サンダーは経験の乏しいチームとしては、ロードでも異例の冷静さでもってプレイし、23勝18敗と勝ち越しを達成している。

・デュラント以外に、レイカーズが気をつける点は?
サンダーはオフェンシブ・リバウンドを取るのが上手く、シュートが決まらない多くの試合でも、セカンドチャンスから得点を決めたので、オフェンシブ・リバウンドを取らせないことが肝心だ。


<予想スタメン>
レイカーズ vs サンダー
PG デレック・フィッシャー vs ラッセル・ウェストブルック
SG コービー・ブライアント vs タボ・セフォロシャ
SF ロン・アーティスト vs ケビン・デュラント
PF ラマー・オドム vs ジェフ・グリーン
C パウ・ガソル vs ネナド・クリスティッチ


<ゲーム1>2010/04/18
西カンファレンスでは、昨季王者のレイカーズがサンダーを87―79で下し、白星スタートを飾った。

レイカーズはコービー・ブライアントが21得点、ガソルが19得点13リバウンド、バイナムが13得点12リバウンド3ブロックと活躍した。
1試合通して観る


<ゲーム2>2010/04/21
このところ不振に喘いでいたコービー・ブライアントがラスト9点中7点を挙げる活躍をみせ、レイカーズが95-92で2連勝とした。

プレイオフが始まるまでの4月のゲームで、FG成功率30.3%としていたブライアントは、徐々に本来の調子を取り戻し、FG28本中12本を含む39得点を記録し、接戦での勝利に貢献した。ホーム2連勝としたレイカーズは、7戦のシリーズで2-0とした場合には、過去40回中39回はそのままシリーズを制しており、ファーストラウンド突破に向けて大きく前進したと言えそうだ。

ブライアントは、「もう13年もやっているんだよ。自分より周りの方が僕のことをわかっていると思ったのかい?」と笑顔をみせた。

勝ったレイカーズは、ブライアントの他に、パウ・ガソルが25得点、12リバウンドを記録。
ディフェンスではデレック・フィッシャーがラッセル・ウェストブルックをベテランらしい老獪な技でファウルトラブルに追い込み、ロン・アーテストも得点王ケビン・デュラントに張り付き、難しいショットを打たせ続けた。

ラマー・オドムは、「ロンは良い仕事をしたよ。デュラントにタフなショットを打たせていた」と労った。

一方、連敗したとはいえ、若きサンダーにとっては自信が付く試合となったはず。第1戦でレイカーズのFG成功率を41%に抑えたサンダーは、第2戦でもタイトなディフェンスでFG成功率37.5%に抑え、第4Q終盤には一時リードを奪っていた。
しかしレイカーズに逆転を許すと、残り1.9秒、ジェフ・グリーンが入れば同点となる3Pをミスし、勝利を逃した。

グリーンは、「良いポジションで打てたと思ったけれど、入らなかった。でも、今だって自信を失っていないし、ホームに戻っても迷わず打つ。地元に戻れば入るようになるさ」と語った。

32得点を記録したデュラントは、「今日のディフェンスも素晴らしかったと思う。あとはオフェンスで少し修正しないとね」と試合を振り返った。

サンダーのスコット・ブルックスHCは、「コービーは常にビッグショットを決めることを求められている。今日は決められてしまった」と、潔く負けを認めた。

敗れたサンダーは、デュラントの他に、ウェストブルックが19得点、グリーンが12得点を記録した。


<ゲーム3>2010/04/23
初のプレイオフを戦う8位シードのサンダーが、1位シードのディフェンディング・チャンピオンを101-96と撃破。サンダーとして史上初のプレイオフ勝利をもぎ取った。

今季史上最年少でリーグ得点王に輝いたケビン・デュラントは、この試合では最初16本のFG中4本成功とオフェンスで苦戦した一方で、ディフェンスで力を発揮。キャリアハイとなる19リバウンドを記録し、第4Qにはコービー・ブライアントを抑える見事な守備を見せた。

「遂にこのシリーズでディフェンディング・チャンプから勝利することができた。レギュラーシーズンではコービーに10回くらいしかガードすることはないと思うが、ロン・アダムスACに自分の番だと言われた。だから全力で守りたかった。世界最高のプレイヤーをガードして、自分を向上させる絶好のチャンスだったからね」と、デュラントはディフェンスでの貢献を喜んだ。

第2戦では終盤15得点を挙げてサンダー封じをしたブライアントだったが、デュラントのディフェンスの前に第4QはFG10本中わずか2本しか決められず、4得点に終わった。サンダーのディフェンス・スペシャリストであるタボ・セフォローシャ、続いてジェフ・グリーンとジェイムス・ハーデンが守備に当たったが、第4Qにデュラントが出てきたのはブライアントも想定外だったようだ。
「あのマッチアップには驚いた。ケビンは良い仕事をしたよ」と認めざるを得なかった。

それでもブライアントは24得点を挙げたが、この試合ではフリースローラインに立つことは一度もなかった。レイカーズのフィル・ジャクソンHCも、「この試合のカギはフリースローだった。サンダーが34本打ったのに対し、我々は12本。しかもサンダーは果敢に攻めてファウルをもらい、レフェリーに頼ったものではなかった」と、敗因を語った。

もう1つのサンダーの勝因はファンの声援だった。試合前にコミッショナーのデイビッド・スターンからコーチ・オブ・ザ・イヤーのトロフィーを受け取ったサンダーのスコット・ブルックスHCも、「もし第4Qに接戦になったら、ファンの後押しが勝利をもたらしてくれるだろう」と予想していた。

だがそんな地元ファンも、10-0とレイカーズ大量リードで試合が始まると沈黙に追い込まれた。しかし39-35と追い上げ、第3Q終わりにデュラントの 3ポイントで遂に同点に追いつくと、「もう自分の声も聞こえないくらいだった」と、デュラントも嬉しい悲鳴を上げる程の大声援が真っ青に染まったアリーナに響いた。

またサンダーはリバウンドでは53-39、うちオフェンシブリバウンドは14-7、速攻からの得点も23-7とレイカーズを圧倒した。デュラントが29得点、ラッセル・ウェストブルックが27得点、最初の2戦で不振だったハーデンが18得点を記録し、デュラントは「今日は絶対に勝たなくてはいけない試合だった。次の試合も勝ってイーブンに戻す」と誓った。

一方あえなく敗れたレイカーズでは、ブライアントが24得点、パウ・ガソルが17得点、15リバウンド、デレック・フィッシャーが17得点を記録した。


<ゲーム4>2010/04/25
サンダーがケビン・デュラントらの活躍で、1度もレイカーズにリードを奪われることなく110-89で完勝、シリーズを2-2のタイに戻し、ロサンゼルスでの第5戦に臨むことになった。

サンダーはデュラントが22得点、ラッセル・ウェストブルックが18得点、8リバウンド、6アシスト、ジェフ・グリーンとジェイムス・ハーデンがそれぞれ 15得点を記録。ハーフタイムまでに55-42とすると、第4Q中に最大29点差にまでリードを広げ、昨シーズンの王者に何もさせなかった。

デュラントは、「誰もこんな展開を予想していなかったと思うし、皆、俺達がスウィープされると思っていたと思う。でも、これで流れは俺達のもの。次の試合でもハードにプレイするだけだ」とコメントした。

サンダーのスコット・ブルックスHCは、「考えられる限りの中で最高のプレイが出来た。相手のミスを誘って、セカンドチャンスからの得点を確実にものにする。それが良い流れを生んだ」と語った。

サンダーは速攻からの得点で24-2とレイカーズを圧倒。若い選手による流れるようなプレイをし、レイカーズのベテランPGのデレック・フィッシャーがスピードについていけないようなシーンも度々見られた。
フィッシャーは、「どうやればあれだけの得点を速攻から奪えるのかわからない。1度に3、4点取られた感じだった」と、サンダーのオフェンスを振り返った。

サンダーは第1Qで52.5%のFG成功率をマーク。レイカーズは反対に36.4%と不振に喘いだ。
ブルックスHCは、「このシリーズ3戦目までは第1Qがとにかくひどかった。今日は今までの反対のような展開だった」と第1Qでのプレイをポイントに挙げた。

ウェストブルックは、「最高の気分だ。でも、まだまだやらなきゃいけないことはたくさんある」と、気を引き締めた。

一方、大差で敗れたレイカーズは、第4Qに先発全員をベンチに下げ、早々に試合を諦めた。12得点に終わったコービー・ブライアントは、試合中にロッカーに戻り、痛めている膝の治療を受けていた。
ブライアントは、「LAまでは長いフライトだし、少しでも長く治療を受けたかった」と説明。膝の痛みが試合に影響しているかと聞かれると、「少しはあると思う。今日は自分のベストを尽くすだけのチャンスがなかった」と話した。

レイカーズのフィル・ジャクソンHCは、「後半は壊滅状態だった。今日は何も喋ることはない」と、不甲斐ない試合に落胆した。

フィッシャーは、「俺達は常に勝つために試合をしている。まさかこんなシチュエーションになるとは考えてもいなかった」と、肩を落とした。

両チーム共にホームで連勝を記録し、勝負は再びレイカーズのホームで行われることになった。

ブライアントは、「シリーズ初めの良い流れをキープして、シリーズを勝てるのが1番良い。本来ならロードでも連勝して終わらせたかったけれど、これでタフなシリーズになった。面白くなってきたよ」と話し、不敵な笑みに自信をのぞかせた。


<ゲーム5>2010/04/28
レイカーズがホームコートでの強さを遺憾なく発揮、試合中リードを最大32点にまで広げる完璧な試合をみせ、111-87で圧勝した。対戦成績は3-2、レイカーズがシリーズ突破に王手をかけた。


<ゲーム6>2010/05/01
第4Q残り0.5秒、コービー・ブライアントのミスショットをパウ・ガソルが押し込みレイカーズが逆転、95-94で勝利し、セカンドラウンド進出を決めた。






2010playoffsへ
Theory(バスケ理論)へ
Words(バスケ用語集)へ
Players(Youtube)へ
Writen by KIM Soo-heon from 大手町一家バスケットボールクラブチーム

[ad]
宝石買取